メッシュシャッターによるダイナミクス用破片の作成法
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今回はMODO 801で追加されたメッシュを粉々に分解してくれるメッシュシャッターの機能について紹介します。この機能はあるモデルをダイナミクスで粉砕したい場合などに組み合わせて使える、非常に便利な機能です。まずはメッシュシャッターの種類についてみていきましょう。サンプルとして、厚みを持った板を用意します。このメッシュシャッターでは厚みを持たないモデルに対してはうまく動作しませんので、必ず厚みを持つ形状を用意するようにしてください。
この板を選択し、形状メニュー > メッシュシャッター > 均一を適用してみます。すると、モデルの破片がほぼ同様の大きさとなるように分解され、この分解されたメッシュはグループロケータの中にまとめられるようになりました。
さらに今度はクラスターを適用してみます。クラスターの場合は、大きさにむらがあり、リアルにひび割れたような形状を作り出すことができます。
次の放射状の場合には、蜘蛛の巣状にガラスがひび割れたときのような破片を作り出すことができます。
最後の割裂は、破片が鋭く伸びているような形状を多く作り出します。
今回はクラスターで粉砕した形状を用いて、簡単にダイナミクスを適用してみましょう。まずは床となるような平面を作り、破片となりアイテムの親であるグループロケータも床の上へと移動させたら、セットアップレイアウトへと移ります。床は衝突を受け止める側のアイテムですので、スタティックリジッドボディを適用します。次にこの破片に対してダイナミクスを適用しますが、この破片に対してはまとめて一つの設定で行いたいので、グループロケータを選択し、中の破片をすべて選択したら、グループロケータの選択を解除し、複合リジッドボディを適用します。一つ一つにダイナミクスの影響を受けて動かすようにしたい場合にはアクティブリジッドボディを、また今回のように破片全てに対して同じ設定でダイナミクスによって動かしたい場合には複合リジッドボディを適用します。
複合リジッドボディを適用した場合、ダイナミクスのプロパティが出てくるのは一番最初に選択したアイテムのみとなり、ここで設定したプロパティの値が、残りの破片全てに対しても適用されるようになります。
今回はそのままデフォルトの状態で、シミュレーションボタンを再生してみましょう。板が見事に粉砕され、破片が散らばる様子が表現できるようになりました。このようにメッシュシャッターの機能はダイナミクスと組み合わせて使うことで、破壊・粉砕系のシミュレーションに便利に活用することができます。