バージョン14.2におけるモデリング周りの改善点
https://www.youtube.com/watch?v=tGCcNHls1Wc
Modoバージョン14.2ではいくつかのモデリングツールに、細かな改善が施されています。
まずはベジェツールに追加された挿入モードを見ていきます。ベジェツールを起動し、カーブを作成していくうちに、既にあるポイントとポイントの間に、新たなポイントを挿入したいという場合が出てきます。これまでのバージョンであれば、モードを追加に設定し、挿入したい前のポイントを選択したうえで、挿入したい箇所をクリックしてポイントを生成していました。
バージョン14.2から追加された挿入モードでは、マウスをクリックした地点から一番近くにあるベジェのエッジへと垂線を下ろし、そのエッジと垂線の交点に新たなポイントを自動的に作成してくれます。追加モードの場合は、ポイントを挿入するエッジの前のポイントをあらかじめクリックしてハイライト状態にしておく必要がありましたが、挿入モードではあくまで位置のみで挿入個所を決めるので、ポイントを選択してハイライト状態にしておく必要がありません。非常に簡単に、ベジェカーブ上にポイントを追加できるようになっています。
エッジウェイトに関するオプションも一つ追加されています。例えば立方体のメッシュ、こちらに対してエッジウェイトを作成してみます。この状態でShift+Dで再分割を行ってみましょう。Catmull-Clarkで分割してみると、このエッジウェイトがきいた状態で分割をかけることになります。なので、再分割を行う予定があるのであれば、エッジウェイトは後からつける必要がありました。これがバージョン14.2からは再分割の際にエッジウェイトを考慮しないというオプションが追加されています。サブディビジョンエッジウェイトを無視というオプションをオンにした状態で分割していくと、エッジウェイトの情報を保持しつつ、そのウェイトに影響されることなく、分割を行ってくれるようになりますので、ラフな状態のモデルでエッジウェイトを付けておいたものを、そのまま維持してくれるようになります。
他には背景コンストレイント機能に、新たなオフセットのオプションが追加されています。背景コンストレイント機能を使うと、背景レイヤーにあるメッシュにスナップしながら、メッシュを変形させることができますが、その際、オフセットの値でメッシュから少し浮き出したような感じで配置することが可能です。ただし、従来まではマイナス方向に対してオフセットを設定することはできませんでした。バージョン14.2からはマイナスオフセットオプションが追加されましたので、このオプションをオフにすると、マイナスのオフセット値を指定できるようになり、内側にほんの少し入り込んだ位置にメッシュをコンストレイントさせることが可能になります。
またバージョン14.2ではエッジ関連のツールに関して、面取りを後から編集できる新たな機能が追加されています。例えば立方体に対してエッジベベルもしくはエッジ面取りツールで、エッジの面取りを行いましょう。この面取りされたポリゴンを選択し、ポリゴンサブタブにある面取り編集ツールを起動すると、その面に対してエッジベベルをかけることができます。