フォールオフにおけるワールドトランスフォームの使い方
https://www.youtube.com/watch?v=xjX28_LvdFE
Modo バージョン14.0からはツールの影響範囲を細かくコントロールするフォールオフ機能に、ワールドトランスフォーム機能が追加されました。
例えば、サンプルとして板ポリゴンを作成し、細かく分割してみます。このメッシュを複製し、二つの板ポリゴンを作成したら、アイテムモードで隣り合うように配置してみます。この状態で、この二つのメッシュレイヤーに同時にノイズフォールオフで地形のように凸凹を作ってみます。
コンポーネントモードへと切り替え、フォールオフのドロップダウンからノイズを選択します。Wキーで移動ツールを起動し上方向へと移動させてみると、従来の状態だと各メッシュレイヤーに対しオブジェクト空間でツールが影響を及ぼすため、どちらのメッシュに対しても同じような変形を行ってしまうため、隣り合っている部分に連続性がありません。
このような場合、新たに追加されたワールドトランスフォーム使用オプションをオンにすると、ワールド座標でフォールオフをかけるようになるため、ツールを適用するアクティブなメッシュレイヤー全体に対して、メッシュレイヤー自体の位置情報にかかわりなく、連続した変形を行えるようになります。
このワールドトランスフォームはノイズフォールオフだけではありません。新規シーンを作成し、今度は立方体を一つ作ったら、アイテムモードで複製ツールでメッシュレイヤーを複数作ってみましょう。このメッシュレイヤーの中の立方体に対して、徐々にその大きさを変えてみます。コンポーネントモードでリニアフォールオフを設定したら、スケールツールでスケールをかけてみます。従来までのオブジェクト座標におけるフォールオフであれば、みな一律のスケールとなりますが、ワールドトランスフォーム使用オプションをオンにすると、全体で連続した変形を行えるようになります。
このように、ワールド座標におけるフォールオフが可能になったことで、さらに細かやかなモデリングのコントロールが可能になりました。