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13.2で新たに搭載されたエッジ面取りツールの使い方


https://www.youtube.com/watch?v=80FPX2fEUic

今回はバージョン13.2で新たに搭載されたエッジの面取り用ツールであるEdge Chamfer(チャムファー)の使い方をご紹介します。

従来まではエッジの面取りを行うさい、エッジベベルツールを使用してきました。エッジベベルツールも大変優れたツールではあるのですが、エッジベベルではうまく処理できなかった問題も解消するべく作られたのが、このエッジの面取りEdge Chamferツールになります。基本的にはエッジベベルで実現できる機能は同様に行えるだけでなく、さらに処理が改善されています。

例えば、このサンプルとなるボックスの3方向のエッジに対して、エッジベベルツールで丸みを付けてみます。そうするとセグメントが切られている部分に対して、連続性をもたせることができません。これがエッジ面取りツールであれば、エッジ終端オプションをトライアングルファンに設定することで、滑らかな面を生成することができます。

逆に、エッジベベルツールでは中央のラインに対しても丸みを付けることはできますが、その場合、側面のポリゴンが非平面のポリゴンなどになってしまいます。新しいエッジ面取りツールでは、エッジ終端プロファイルもしくはトライアングルファンといったオプションを指定することで、非平面を作ることなく、ジオメトリを生成します。

またエッジベベルツールでは3方向の交差部分に生成されるジオメトリは三角形でしたが、面取りツールの場合は四角形で作られますので、キレイな規則正しいジオメトリが生成されます。さらにマテリアルを使用オプションをオフにしておけば、エッジ面取りツールで新たに作成されたポリゴン部分に、あらかじめ作成済みのマテリアルを適用することが可能になります。

さらに例えば、エッジベベルをかけたい面が非平面のポリゴンの場合にも、このエッジ面取りツールが便利に使えます。三角分割した非平面のポリゴンに対し、エッジベベルをかけると、ジオメトリに歪みが生じてしまいます。これがエッジ面取りツールの場合、平行にオフセットオプションをオンにすると、これらの歪みが最小限に抑えられます。

このように、従来のエッジツールからさらに進化した新たな面取りツールが、バージョン13.2から実装されるようになりました。

2019年11月12日