トポロジが異なるメッシュ間における頂点マップの転送
https://www.youtube.com/watch?v=MDzy969Hyw8
Modo 13.1では、トポロジが異なるメッシュ間で背景のモーフ情報をメッシュに取り込むために、背景モーフコマンドではなく、トポロジカルモーフ作成コマンドを使うようになりましたが、モーフだけに限らず、他の様々な頂点マップを転送できるようになっています。ここでは、トポロジカルモーフ作成を解説しているビデオ「トポロジが異なるメッシュ間で形状をモーフマップに反映するには」で使用した2つのメッシュを含むこのサンプルシーンを例に解説していきます。
3×3×3のセグメントを持つ2つの立方体がありますが、これらは同じようなトポロジに見えて、全く異なるトポロジを持っています。まずは左側の立方体に対してウェイトマップを設定してみましょう。リニアフォールオフでX軸に対してグラデーションがかかったウェイトマップを作成します。
こちらのウェイトマップを右側のひねりを加えた立方体へと移してみます。転送元となる左側の立方体を選択した後に、転送先となる右側の立方体を複数選択し、ポリゴンモードへと切り替えたら、それぞれのメッシュから対応する隣り合う2つのポリゴン、つまり計4枚のポリゴンを選択します。
これで準備は完了です。頂点マップ > トポロジ転送を選択すると、どのタイプの頂点マップを転送するのかが問われますので、今回の場合はウェイトマップを指定します。全マップを選択すると、すべてのマップに対して転送処理を行います。OKボタンをクリックすると、ひねりが効いた立方体に対しても、正しくウェイトマップの情報が転送されたのがわかります。
これはUVでも同様です。例えば、変形処理が行われていない立方体に対してUVが作られており、それをそっくりそのまま変形処理後の立方体へと移したい場合、先程と同じように転送元・転送先の順番でアイテムを選択し、さらに各メッシュから隣り合うポリゴンを2枚ずつ選択し、頂点マップ > トポロジ転送を選択し、タイプに UV マップを選択します。
変形処理をこなってしまった後のモデルからUV展開を行おうとすると、思った通りの形状に展開することが難しい場合でも、このトポロジ転送コマンドを使えば、例えばトポロジが異なっていたとしても、メッシュ間で頂点マップを転送することができますので、処理が非常に楽になります。