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ツールの状態をプリセットとして保存するには


https://www.youtube.com/watch?v=IiHn_Edkf8A

Modoバージョン13.1からはツールの状態をプリセットとして保存することができるツールステートの機能が実装されました。

例えば、球体のプリミティブを作成する場合、デフォルトでは半径が500mm、サイドが24、セグメントが12といった値で定義されていますが、半径1m、サイド12、セグメント8で球体を作るケースが多い場合、毎回同じパラメータを指定するのが面倒なときがあります。こういった場合に、そのツールの状態をプリセットとして保存しておけば、プリセットを選ぶだけで登録しておいた状態を呼び出すことができます。

半径1m、サイド12、セグメント8といった具合にプロパティを変更したら、プロパティパネル一番下にあるツールステートを表示します。このステートのポップアップには登録済みのプリセットが表示されることになります。今回新たに保存したいので、その下にあるボタンから保存を選択しクリックします。設定するプリセットの名称を指定するパネルが開きますので、わかりやすい名称をつけたら、OKボタンをクリックします。これでステートのリストに、保存したプリセットが表示されるようになります。これでいつでもこの同じプロパティの組み合わせを呼び出せるようになりました。

ではいったんプロパティをデフォルトの状態へと戻しましょう。その場合には、先程の保存ボタンを長押しし、出てくるメニューからリセットを選択します。これでデフォルトの状態へと戻りましたので、改めてステートのポップアップから先程保存したプリセットを呼び出してみます。簡単に登録しておいたプロパティの値を設定できるようになりました。他にも長押ししたメニューからプリセットの名称を変更したり、削除することが可能です。

このツールステート機能は各ツールに対して実装されています。今回はプリミティブの球体ツールを例に説明しましたが、他にもトランスフォームのツールだったり、複製のツールなどに対しても、同じように動作します。

コンフィグファイルの中に保存されていますので、コンフィグファイルがリセットされると、設定も全て削除されますのでご注意ください。設定ファイルをリセットしたり、またバージョンが上がって設定ファイルが異なるものとなっても、このプリセットの状態を保存しておきたい場合には、ツールプリセットのみを別の設定ファイルとして保存しておくと良いでしょう。ファイルメニュー > 設定の書き出しメニューを実行し、保存するコンフィグファイルの名称を指定し、一部出力からツールプリセットを選択してOKボタンをクリックすると、このツールのプリセットだけを別のコンフィグファイルとして保存しておくことができます。このようにMODO本体の設定ファイルではなく、別の設定ファイルとして保存しておくことで、バージョンをまたがっても設定を保つことができます。このようなコンフィグファイルの使い方については、ビデオ「設定ファイルのカスタマイズ方法」で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

2019年8月27日