MODO 機能紹介・チップスサイト このサイトでは、MODOの基本機能やチップスをご紹介していきます。

ジッターツールに追加された便利なリジッドオプションによるモデルの配置


https://www.youtube.com/watch?v=mkxzHMP0540

MODO 12.0v1からはメッシュにばらつきを与えるジッターツールに、便利なリジッドオプションが追加されました。

サンプルシーンにはフェンスを構成する杭が一本用意されています。まずはこちらを複製ツールで複数並べてみましょう。コンポーネントモードでモデルパレット複製複製ツールをオンにし、20本ほど複製してみます。整然と並んでいますので、これからジッターツールを使ってランダムさを表現してみます。

変形ジッターツールを起動します。従来の動作だと、ビューポートをドラッグすると、メッシュに含まれている頂点が全てバラバラに移動します。ジッターツールのプロパティを見てみると、リジッド移動/リジッド回転/リジッドスケールというオプションが追加されているのが確認できます。このリジッドオプションは連結されているメッシュ、もしくは選択されているメッシュ単位でジッターがかけられるようになります。

例えば、リジッド移動オプションをオンにし、ビューポートをドラッグしてみると、一つ一つのフェンス毎にランダムに移動しているのが確認できます。同様に回転やスケールに対しても、フェンス毎に操作を加えることができます。またフェンスのように一つ一つが独立していなくても、選択しているメッシュを一つの塊とみなしてジッターをかけることもできます。

リジッド回転リジッドスケールなどは、特に歯車が連なっているようなシーンで非常に便利に使えます。

また、これはジオメトリのトランスフォームに対してのみ適用されるわけではありません。先程のフェンスに対して、木目のテクスチャを貼り付けてみます。UVレイアウトで見てみると、一つ一つのフェンスの配置は揺らいでいるものの、UVの値が揺らいでいるわけではないので、全てにおいて同じ模様となってしまっています。これでは不自然です。ジッターツールはUVに対しても、同様に動作させることができます。

ジッターツールを起動し、U方向およびV方向に対して有効オプションをオンにし、スタックをロックオプションをオフにした状態で、リジッドオプションをオンにしてUVビューポートをドラッグしてみると、UVの値にジッターによるゆらぎが生じてくるため、一つ一つのフェンスの木目が変わってきているのが確認できます。

このように、MODO 12.0ではジッターツールに新たに搭載されたリジッドオプションを活用することで、モデルの自然な配置が非常に簡単に行えるようになりました。

2018年4月2日