プロシージャルモデリングにおける選択方法
https://www.youtube.com/watch?v=fpj6_JMN6-c
今回はプロシージャルモデリングにおける選択方法について解説していきます。
ビデオ「プロシージャルモデリングの基本」で使用したサンプルを使用します。このサンプルではプロシージャルモデリングのプリミティブである球体に対して、ポリゴンべベルをかけています。このサンプルでは球の全てのポリゴンに対して等しくべベルをかけていますので、これを球の上半分にあるポリゴンに対してのみ、べベルをかけるようにしましょう。
上半分のポリゴンに対してのみ、といった形でオペレーションをかける対象を指定するためには、その対象を選択する必要があります。アイテム追加からブラウザを開き、選択カテゴリの中を見てみると、選択に関するメッシュオペレーションがまとめられています。Select Byで始まるメッシュオペレーションを見てみると、境界やフォールオフ、インデックス、範囲、選択セットなどでエレメントを選択できるようになっており、さらに選択セットを設定するためのオペレーションAssign Selection Setも用意されているようです。
では今回は選択セットを使用して、上半分を選択することにします。いったんべベルの効果はオフにしておきます。ビューポート上でアイテムを右クリックし、プロシージャルメッシュオペレーション > 選択 > Assign Selection Setを追加します。このオペレーションの場所は球を作り、べベルをかける前ですので、その二つのオペレーションの間に来るようにドラッグアンドドロップで配置します。Assign Selection Setのプロパティで選択セットの名称をUpとつけておきましょう。
Assign Selection Setを展開してみると、Selectionというカテゴリの中にSelect By Indexというオペレーションが追加されています。Assign Selection Setというオペレーションの影響範囲、つまりこのSelectionで指定してある選択範囲に対して、選択セットというオペレーションを行いますということになります。
ではべベルを再度、オンにしてみましょう。それでも球体の全てのポリゴンに対してべベルがかけられています。これはべベルの影響範囲を指定していないからです。Polygon Bevelを展開してみると、Tool PipeとSelectionが用意されています。これらはダイレクトモデリングにおけるツールパイプや選択と同じ意味ですので、べベルと組み合わせるツールをTool Pipeで、またべベルの影響範囲をSelectionで指定することになります。
ではべベルの影響範囲を指定しましょう。(Selectionを追加)をクリックすると、選択用のオペレーションが表示されますので、選択セットによるエレメントの選択を行うオペレーションSelect By Selection Setを追加します。先ほど設定した選択セットUpを名称に指定すると、球体の上半分にだけべベルがかけられるようになったのが、確認できます。
このように、プロシージャルモデリングでは各オペレーションを展開して、Selectionの箇所でオペレーションの影響範囲を指定することができます。
今回はプロシージャルモデリングの流れを意識するために、サンプルとしてわざわざ選択セットを設定し、それを利用して選択を行いましたが、もちろん直接ポリゴンべベルのSelectionにSelect By Indexなどのオペレーションで選択を行っても構いません。