複数のプロシージャルテクスチャのサイズを同時に変更するには
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今回は複数のプロシージャルテクスチャのサイズを同時に変更する方法についてご紹介します。
このサンプルシーンには、6面全てにプロシージャルテクスチャが設定された立方体が用意されており、それぞれに対して異なるテクスチャサイズが設定されています。まず、この立方体をアイテムモードでスケールをかけてみましょう。すると、設定されているプロシージャルテクスチャは立方体のスケールに合わせて自動的にスケールしているのがわかります。
この場合はOKですが、では頂点やエッジ、ポリゴンといったコンポーネントモードでスケールをかけてみるとどうでしょうか?メッシュ自体の大きさを変えてしまうこのコンポーネントモードでスケールを変えると、立方体のスケールに関わりなく、プロシージャルテクスチャの大きさはそのままの状態で変化しないため、マッピングされる模様の比率というのが変わってきてしまいます。
これを修正するためには、立方体のスケールと同じ比率でプロシージャルテクスチャのテクスチャサイズも変える必要が出てくるのですが、今回のように複数のテクスチャが設定されている場合、それぞれのプロシージャルテクスチャの値を変更していくのは大変な作業となってきます。
これを一度に、複数のテクスチャサイズを変えるためには、テクスチャロケータを活用します。現在、設定されている各テクスチャはマテリアルに設定すると同時に、そのテクスチャの位置やサイズをコントロールするためのテクスチャロケータが生成され、アイテムリストの中ではTexture Groupというロケータの中にまとめられています。このTexture Groupは各テクスチャロケータの親となっていますので、親となるTexture Groupのサイズを変えれば、テクスチャロケータのサイズを変えなくても、そのスケールの影響をうけるため、一度にテクスチャサイズを変えることができます。
例えば、コンポーネントモードで立方体を200%に変えてみましょう。次にアイテムモードへと切り替え、アイテムリストからTexture Groupを選択します。この状態でスケールツールを起動し、同様に200%にスケールをかけてみます。そうすると、一番最初のスケールをかける前と同じテクスチャのマッピング具合に設定することができます。逆に25%に変えてみても同じです。
このように複数のテクスチャサイズを変更する場合には、そのテクスチャロケータをまとめているTexture Locatorを操作することで、調整をかけることが可能になります。