ダメージエッジの表現法
https://www.youtube.com/watch?v=gG_gk4V4fE8
MODOで金属などのダメージエッジの作り方をご紹介します。このビデオはpixelfondueのサイトで公開されていたビデオを元に作成しています。
このシーンではサンプルのようなモデルを作成します。モデルに対しては、エッジ選択セットも用意しておきます。このモデルに対してマテリアルを設定したら、まずシェーダツリー > レイヤー追加 > 特殊 > Wireframe Textureを追加します。テクスチャロケータのタブにあるエッジ選択セットのポップアップから、先ほどのエッジの選択セットを指定すると、選択セットで指定しておいたエッジのみがワイヤーフレーム描画されるようになります。
では次に、ダメージ具合をコントロールするためのテクスチャを追加します。レイヤー追加 > 拡張modoテクスチャ > ノイズ > Etchedを追加します。腐食の値を少し大きくし、下部クリップの値を上げてコントラストをあげたら、テクスチャロケータでサイズを調整します。調整したら、このEtchedテクスチャをWireframe Textureへとドラッグアンドドロップして、レイヤーマスクに設定します。そうすると、キレイに描画されていたWireframe Textureが腐食したような表現が可能になります。これを元にダメージエッジを作ります。
金属を表すために、プリセットから金属のマテリアルを適用します。環境も適用して、金属らしい質感に調整します。金属が表現できたら、その金属のマテリアルとWireframe Textureを複数選択し、Ctrl+Gキーで一つのグループにまとめます。このグループへのまとめ方というのは、シェーダツリーでもアイテムリストでも共通です。Ctrl+Gで一つにまとめることができます。グループにまとめたら、Wireframe Textureのラインの値を0%に変更し、エフェクトをディフューズの色から、シェーダコントロール > グループマスクへと変更します。さらにこのWireframe Textureを右クリックして複製したら、グループマスクの影響が届かないように、グループの上側へと移動させておきます。
複製したWireframe Textureに対して、ラインの値を-50%、塗りつぶしの値も-50%に設定したら、エフェクトをグループマスクから、サーフェイスシェーディングのディスプレースメントへと変更します。こうすることで実際の凹凸が表現され、エッジ部分がはがれているような表現を可能にすることができます。
金属がはがれてむき出しになった個所のマテリアルはマテリアルグループの一番下に位置していますので、こちらを設定していくと、よりリアルな表現が可能になります。