スポンジのような質感を設定するには
https://www.youtube.com/watch?v=P6aO9fIZLm8
今回は簡単にスポンジのような質感を設定する方法をご紹介します。このビデオはpixelfondueのサイトで公開されているビデオを参考にしています。
完成したサンプルをよく観察してみると、表面上に細かい模様と、少し大きめの穴が開いているような模様の二つがあることが確認できます。まずは全体に散らばっている表面上の細かい模様を設定していきましょう。
シェーダツリーからスポンジのマテリアルグループを選択し、拡張:modoテクスチャからテクスチャを追加することにします。拡張:modoテクスチャの中には様々なテクスチャパターンが用意されており、大変便利に使うことができます。ヘルプメニュー > 日本語リファレンスメニューからヘルプを開き、ユーザーガイド > シェーディングとライティング > シェーダツリー > シェーダツリーアイテムレイヤー > 拡張:modoテクスチャを開いてみると、マニュアルにテクスチャの一覧がサムネイルでリストされています。ここで望みのテクスチャをすぐに見つけることができます。今回はノイズ > Multi-fractalを使います。
Multi-fractalを追加したら、模様を細かくするため、テクスチャロケータのサイズの値を調整し、エフェクトをディフューズの色からサーフェイスシェーディングカテゴリにあるディスプレースメントへと変更します。こうすることで、表面上の細かい凹凸を表現できるようになります。この強さはテクスチャの不透明度の値で調整すると良いでしょう。
プレビューウィンドウでの凹凸の表現が不十分なようであれば、プレビューウィンドウ左上にある設定からディスプレースメント(ドラフト品質)オプションをオフにするか、またはシェーダツリーのRenderアイテムを選択し、設定タブ > ディスプレースメント評価間隔の値を低めにし、ディスプレースメント処理時における分割数をより細かなものに設定してください。
ではここからさらにスポンジに穴をあけていきます。この穴を表現するには、レイヤー追加 > テクスチャ > Cellularを追加します。反転オプションをオンにし、ブレンドモードを減算に、タイプを丸みに、またセルの幅と遷移の幅を25%程度に設定します。テクスチャの様子を見ながら、周波数の値を微調整します。模様の大きさなどの調整ができたら、エフェクトをディユーズの色からディスプレースメントへと変更します。必要に応じて、テクスチャの不透明度なども調整してみてください。
このように2種類の異なるディスプレースメントを適用することにより、スポンジの表面を表現することが可能になります。