テクスチャでマテリアルを分けるには
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MODOでは、一つのモデルの中に複数のマテリアルを持つことができます。その場合、それらマテリアルを分けているのはマテリアルグループであり、マテリアルグループはポリゴン単位で分けられています。例えば、この左側のボールで言うと、上と下と2つのマテリアルグループに分かれており、それぞれ異なるポリゴンタグが定義され、全く異なる質感のマテリアルが設定されています。このように、ポリゴン単位でマテリアルを分けていくことができますが、ポリゴンが分割されていないところ、またはポリゴンの並びとは全く無関係にマテリアルを分けたいときもあるでしょう。右側のボールは左側のボールを構成しているマテリアル2つを、ポリゴンではなくテクスチャによって分けています。今回はこのようにテクスチャでマテリアルを分ける方法について解説します。
まずは一つボールを作成し、そのまま全体で一つのマテリアルグループを作成してみます。左側のボールのマテリアルを適用するため、いったんプリセットに登録しておきます。プリセットとして登録したいマテリアルのマテリアルグループを選択し、右メニューからプリセットを保存で保存しておきます。この保存したプリセットは単なるファイルですので、使い終わった後はファイルを削除しても良いですし、プリセットを右クリックして削除を実行すれば、プリセットファイル自体も削除されます。
まずは溶岩のマテリアルを新たに作成したボールにドラッグして、マテリアルを適用します。同様に水のマテリアルもドラッグして適用します。MODOのシェーダツリーでは下から上に向かって適用されますので、後から適用した上側に存在している水のマテリアルのみが表示されていることになります。
ではさらにその上に、この2つのマテリアルを分けるテクスチャを作成してみます。ここではレイヤー追加 > 拡張modoテクスチャ > 有機体 > Causticを追加してみます。テクスチャのサイズを調整し、ゲインの値を100%に設定します。ゲインの値を100%にすることで、輪郭のはっきりとしたテクスチャに設定することができます。このテクスチャがマテリアルを切り替えるためのマスクの役割を果たします。
それでは、このテクスチャを水のマテリアルグループの中へとドラッグアンドドロップし、さらにマスクとなるテクスチャのエフェクトを、シェーダコントロール > グループマスクへと変えます。このグループマスクは、グループマスクが設定されているマテリアルグループと、そのひとつ下にあるマテリアルグループとをマスクします。
今回はプロシージャルテクスチャを使って2つのマテリアルを切り替えましたが、画像マップをグループマスクとして使用することで、例えばロゴの部分とその他の部分とをマテリアルを分けて設定するというやり方も可能です。こちらの方法については「ガラスの表面上にロゴを適用するには」でも解説していますので、そちらも参考にしてみてください。