ワイヤーフレームを光源とするには

https://www.youtube.com/watch?v=yjcd-fR2INI

今回は簡単にワイヤーフレームを光源とする方法をご紹介します。

ワイヤーフレームを光源とするには、まず通常のメッシュをカーブメッシュへと変換し、そのカーブメッシュをソースとしてメッシュライトを作成します。わかりやすいように床となるメッシュを作ったら、もう一つサンプルメッシュをプリセットから読み込みます。

メッシュは通常ポリゴンタイプが面になっていますが、これを各エッジごとにカーブに変換します。変換するためのスクリプト「Convert Polygon to PolyLine」という名称で、MODO JAPAN GROUPのサイトにて公開していますので、まずはこのスクリプトをダウンロードしてハードディスク上にコピーしておいてください：

https://modogroup.jp/tipsblog/scripts/convert-polygon-to-polyline/

ではこのスクリプトを実行します。アイテムリストから変換したいメッシュを選択した状態で、システムメニュー ＞ スクリプトの実行から保存しておいたスクリプトmjg_poly2polyline.pyを開いて実行します。アイテムリストを見てみると、変換するメッシュの名称の前にPolyLine_という文字列がついた新たなメッシュが生成されているのが確認できます。この新たに生成されたメッシュはカーブでのみ構成されているため、デフォルトの状態ではレンダリングされることはありません。

カーブタブを開き、カーブをレンダリングオプションをオン、カーブをポリゴンとしてレンダーオプションをオンに設定し、カーブ半径を調整します。

ではこのカーブメッシュを光源とするため、メッシュライトを追加します。デフォルトで追加されているDirectional Lightはオフにしておきましょう。アイテムリスト ＞ アイテム追加 ＞ ライト ＞ MeshLightを追加したら、原型のプルダウンでこのカーブメッシュを指定します。カメラに可視オプションはオンにしておきます。これで光源となるワイヤー自身もカメラから移るようになりました。原型のトランスフォームを使用オプションをオンにしておけば、カーブメッシュの移動や回転、スケールに追従するようになります。

デフォルトではメッシュライトのライトの色が、そのままワイヤーフレームの光源の色となりますので、これを少し変えてみましょう。シェーダツリーからMesh Lightを開き、この中にGradientを追加します。入力パラメータ ＞ ライトパラメータ ＞ ライト入射に設定し、色を調整していきます。

このように通常のメッシュをワイヤーフレームのカーブメッシュへと変換しさえすれば、あとはメッシュライトを用いることで自由に光源として設定することが可能になります。