ボリュームライトへのテクスチャマッピング
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modoでは光の筋を表現するようなボリュームライトがサポートされています。今回はボリュームライトにテクスチャを適用することで、この光の筋に表情を加えてみます。
まずは単純にボリュームライトをシーンに追加します。ボリュームライトをサポートしているライトのタイプは、Distant Light、Photometric Light、Point Light、Spot Lightの4種類です。今回はわかりやすいように、Spot Lightを使ってみます。
Directional Lightをアイテムリストから選択し、右クリックのタイプの変更からSpot Lightへと変更します。スポットライトのプロパティタブを開いてみるとボリューメトリックというオプションがありますので、こちらをオンにしてみます。するとスポットライトから均一な光の筋が表現されるようになりました。これがボリュームライトです。
このデフォルトの状態では、均一になっていますので、プロシージャルのテクスチャを使ってまばらな筋を作っていきます。ボリュームライトの模様として、テクスチャを適用するには、ライトのマテリアルに対してテクスチャを適用します。
シェーダツリーのライトにSpot Light用のライトマテリアルが用意されていますので、ここにレイヤー追加 > テクスチャ > Checkerを適用します。デフォルトではエフェクトがライトの色になっていますので、右クリックでボリューメトリックエフェクトからボリューメトリック密度へと変更しておきましょう。
ここでボリュームライトのテクスチャの位置を調整するため、いったんセットアップレイアウトへと移ります。光の筋を表現するCheckerのテクスチャロケータをSpot Lightの位置へと合わせるため、テクスチャロケータをSpot Lightの子アイテムとします。アイテムリストからテクスチャロケータを選択し、追加選択でSpot Lightを選択します。補正ボタンがオフの状態で、設定タブにあるペアレントボタンをクリックします。これでテクスチャロケータSpot Lightの位置にピッタリと合うようになりました。さらに方向も合わせるため、X軸に対する回転を90度に設定しておきます。このとき必ずSpot Lightの座標軸に合わせるため、ワールド座標系のオプションをオフにしておいてください。
次に、光の筋をくっきりと出すため、Checkerテクスチャのパラメータを調整します。テクスチャロケータのタブを開き、プロジェクションタイプを球に、また投影軸をYにして、水平方向ラップを10に設定します。レンダリングしてみると、先程は均一だったボリュームライトに、幾筋か光の筋ができるようになりました。このようにしてテクスチャを適用することで、ボリュームライトの表現を変えられるようになります。
ボリューメトリックライトには、光の長さをコントロールする高さと、光の照射位置からボリュームが発生する位置を調整するベースというプロパティがありますので、こちらを変更してみると、また面白い表現が可能になるかと思います。