影の濃さを調整するには
https://www.youtube.com/watch?v=g4x9mlGnRjQ
今回は影の濃さを調整する方法について解説します。
サンプルシーンとして床を表現する平面の板ポリゴンと、その上にティーポットのメッシュを作成します。デフォルトのシーン設定では、ティーポットから平面の床に落とされる影は割と薄めに設定されています。この影だけを、意図的に濃く表現してみます。
この影というのは照射するライトに対して発生するものですので、ライトの設定を見ていきます。シェーダツリーからLightsの下にあるLight Materialを選択します。プロパティを見てみると。シャドーの色があります。この設定を変えてみると、床に落とされる影の色が変化するのがわかります。
デフォルトではRGB(0,0,0)の黒になっていますが、試しにこれをグレーから白色へと変更してみると、影が薄くなり、完全な白色では影が表現されなくなったのがわかります。つまりこの色の値をマイナス方向に修正すれば、逆に影を濃く表現することができそうですが、RGBとも0.0より小さな値を設定することはできません。
しかしチャンネルビューでは、この値を範囲制限なしに自由に設定することができます。シャドーの色のラベルをクリックし、チャンネルビューを見てみるとシャドーの色RGBのチャンネルが選択されているのがわかります。これらのチャンネルにはそれぞれ値が0.0に設定されています。この0.0の個所をダブルクリックすると、直接値を入力できるようになっていますので、-1.0と入力してみます。すると先ほどよりも、影が濃く表現されているのが確認できます。
カラーピッカーからはマイナス数値の設定はできませんが、チャンネルビューからは可能ですので、マイナスの値から値1.0までアニメーションさせることで、濃い影から、影が薄くなり見えなくなるというアニメーション表現も簡単に可能になります。