ジオメトリを光源とするメッシュライトの使い方
https://www.youtube.com/watch?v=cLjF6FLTpRg
MODO 10.2からはライトの一種として、新たにメッシュライトが追加されました。このメッシュライトとはシーン内にあるメッシュを光源とするライトのことです。従来までもメッシュのルミナンス量を高めに設定することにより、同様の効果をあげることはできていましたが、メッシュライトはそういったマテリアルによる光源ではなく、あくまでライトとして扱うことになります。
今回はサンプルとしてメッシュライトのソースとして、カーブを使って表現してみます。
まずはライトを確認できるように地面となる平面メッシュを作り、カーブの元となる円柱を作ります。円柱をコンポーネントモードで三角化し、斜めのエッジを選択していきます。余計なエッジの選択をはずしたら、このエッジをカーブへと変換します。
10.2からはカーブに関する様々なコマンドは、モデルパレットのサブタブとして一つにまとめられており、その中にエッジをカーブへというコマンドを実行してみると、自動的に選択エッジがカーブへと変換されるようになります。変換されたカーブをポリゴンモードで選択し、別のメッシュレイヤーへと移しておきましょう。カーブのメッシュレイヤーは円柱と共に動かしたいので、円柱の子アイテムに設定しておきます。
ではレンダーレイアウトへと移ります。カーブの場合、それ自体で面の情報を持っているわけではないため、光源となるためにはカーブをポリゴンとして認識させる必要があります。カーブタブへと移り、カーブをレンダリングとカーブをポリゴンとしてレンダーオプションをオンにしおきます。メッシュライトでカーブを光源とするためには、必ずこのオプションをオンにするようにしてください。
ここでアイテム追加 > ライトからMeshLightを追加します。メッシュライトのプロパティにはどのメッシュを光源とするのかを指定するポップアップがありますので、ここでカーブを設定します。効果がわかりやすいようにライトと大域照明をオフにし、環境の色も落としておきます。
カメラに可視オプションをオンにすると、光源であるカーブ自体もレンダリングされ、かつこのカーブのポリゴンからも光が放射されるようになります。シーンには床と円柱、そして円柱のエッジから抽出されたカーブのみですが、面白い効果をすぐにでも表現することができます。
このように非常に便利なメッシュライトですが、このメッシュライトを使用する際に注意しておかなければならない点が一つあります。光源の位置というのはあくまでライト、つまりメッシュライト本体が決めるものなので、光源となるメッシュがアイテムモードでどの位置にあろうと関係ありません。メッシュライト使用時に光源の位置がおかしいと感じたら、この点を見直すようにしてください。