通り抜けるボールがパイプを変形させるには

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今回は、パイプの中をボールが通り抜けるようなエフェクトをかける方法をご紹介します。

サンプルとなるシーンには、カーブと、カーブを元に作ったパイプ状のメッシュが用意されています。このパイプを何かがすり抜けて、もこもことメッシュが膨らむような効果を出してみます。

このメッシュを変形させるような効果を出すには、マグネットデフォーマを使用します。

セットアップタブへと移り、変形するメッシュの元となるパイプのメッシュを選択したら、デフォーマタブからマグネットを選択します。するとアイテムリストは、パイプのメッシュの下にMagnetが、またシーンの中にMagnet Effectorが追加されます。このMagnet Effectorを動かしてみると、Magnet Effectorが触れる部分のメッシュが磁石に引っ張られるように、きゅっと縮むようになります。これがMagnet Effectorの効果です。

今回のシーンでは、逆に触れた部分が膨れてほしいので、この効果を反転させます。マグネットエフェクタのタブから反発オプションをオンにします。そうすると、このMagnet Effectorが重なる部分のメッシュが、他よりも膨らむようになりました。

このMagnet Effectorに対し、パイプを作る元となったカーブの軌跡に合わせて、パスアニメーションを設定します。パスアニメーションの基本的な設定方法は、「パスアニメーションを行うには」で解説していますので、そちらもご覧ください。

まずはカーブに添わせるアイテムとなるMagnet Effectorを選択したら、添わせる元となるCurveアイテムを複数選択し、モディファイヤタブからパスをクリックします。これでパスコンストレイントが設定されました。

次に、パスコンストレイントのタブのパスパーセンテージの値に対し、アニメーションを設定します。0フレームで0%、120フレームで100%になるようアニメーションを設定したら、再生ボタンをクリックし動きを確認してください。

今回はカーブに沿ってパスアニメーションをさせましたが、同じような原理で、絨毯の下で何かが動き回っているといったような動きも表現できるようになります。