カーブ形状に簡単にスケルトンを組み込むには

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今回はカーブの形状に沿ってスケルトンを簡単に仕込む方法を紹介します。

まずはカーブの形状を作ってみます。カーブの形状をメッシュレイヤーに一つ作成しておきます。別のメッシュレイヤーに断面を作って、カーブで押し出します。ステップ数は24にしておきます。この形状に対してスケルトンを仕込む場合、元となるカーブを使うと簡単にスケルトンを作成することができます。

まずはロケータを一つ作成し、このロケータをカーブに沿って複製します。ここでは頂点に対するスナッピングの機能を利用するとより簡単です。頂点に対するスナッピング機能をオンにし、カーブで複製メニューを起動したら、ビューポートをクリックします。

うまく複製されない場合には、スナッピング機能を利用して、カーブの頂点を順番通りにクリックして選択していきます。すると形状のもととなるカーブに沿ってロケータが複製されていきます。このとき、カーブで複製のステップ数は、形状を作ったときのカーブで押し出しのステップ数から一つ増やした値を指定しておきます。また、アイテムエフェクタの複製を階層に設定しておきます。そうすることで、作成するロケータが階層構造を保つようになります。

ロケータを複製したら、アイテムリストでルートにあるロケータをダブルクリックし、階層ごと全てのロケータを選択します。スケルトンは実際は単なるロケータなので、この複製したロケータを逆にスケルトンと同じ表示方法へと変更しておきます。

シェイプをデフォルトからカスタムへと変更し、シェイプを球に、ソリッドをオフに、また適切な半径へと設定しておきます。さらにリンクをカスタムに設定し、シェイプをひし形へと変更します。階層のルートにあるロケータは原点にあるため、このロケータは必要ありません。Deleteキーで削除しておきます。ただし、ルート下にある階層のスケルトンは残すようにします。これでスケルトンは完成です。ステップ数を合わせることで、カーブで押し出した形状のセグメントと、スケルトンの設置場所が一致するようになります。

ではスケルトンとメッシュをバインドしてみましょう。メッシュとスケルトンとを選択し、セットアップモードへと入り、デフォーマタブからバインドボタンをクリックし、メッシュとスケルトンとをバインドします。ルートとなるスケルトンを選択したらIK組み込みボタンをクリックし、さらに一番階層の下にあるスケルトンを選択したら、ゴール追加ボタンをクリックします。アイテムリストを見てみると、ゴールアイテムがアイテムリストに追加されたのが確認できます。

セットアップモードを抜け、ゴールアイテムを動かしてみると、カーブに沿った形状を簡単に変形させることができるようになります。こういった形状にスケルトンを仕込む場合には、いちから手動でスケルトンを仕込むのではなく、元のカーブからロケータを複製することでスケルトンを正確に配置していくことが可能になります。