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パーティクルアイテムマップによる複製時におけるアイテムの指定

https://www.youtube.com/watch?v=gl6DlVQl9vI

Modo最新バージョン14.2ではパーティクルアイテムマップという新たな頂点マップタイプがサポートされたことにより、複製時におけるアイテムの指定が可能になりました。

まずはパーティクルアイテムマップの動作を確認してみましょう。サンプルとなるシーンには10個の頂点を持つ板ポリゴンが用意されています。この頂点に対して、1/2/3/4/5というテキストのメッシュを配置してみましょう。通常であれば、リプリケータを使い、これらアイテムを複製し配置することができます。

アイテム追加からパーティクル リプリケータを追加し、選択を追加ボタンをクリックしてスケマティックビューへと追加してみましょう。次にテキストのメッシュ5個分をスケマティックビューへと追加し、Shiftキーを押しながら接続をプロトタイプへと接続します。こうすることで、複数のアイテムを同時に接続することが可能になります。あとは板ポリゴンのメッシュをパーティクルソースへと接続します。そうすると5個のメッシュがランダムに複製され、配置されるようになりました。

これをバージョン14.2で追加されたパーティクルアイテムマップを使うと、どの頂点に対して、どのアイテムを割り振るのかを設定することが可能になります。ではパーティクルアイテムマップを作成しましょう。リストタブ > パーティクルマップ(新規マップ)をクリックし、頂点マップのタイプをパーティクルアイテムマップへと変更し、初期値1のままで、パーティクルアイテムマップを作成してみましょう。そうすると、テキスト5のメッシュで埋め尽くされるようになりました。

パーティクルアイテムマップは0~1の範囲の値を持ち、その値によって、指定してあるプロトタイプのアイテムを割り当てます。今回、初期値1.0でマップを作成しましたので、値1に相当する5のテキストメッシュが指定されています。では、このマップの値を変更してみましょう。リプリケータは非表示にしておきます。

レイアウトメニュー > パレット ユーティリティから情報&統計パレットを表示し、情報タブを開きます。ここに頂点の情報が表示されますが、その中にParticle Item Mapの値も表示され、そのまま編集することが可能になっています。板ポリゴン左端の頂点を二つ選択し、Particle Item Mapの値を0に設定しましょう。そこから右側に移動するにつれ、2個ずつ頂点を選択し、値を0.25、0.5、0.75と設定してみます。そうすると、左側から右側に向かって、マップの値が0/0.25/0.5/0.75/1.0と並ぶようになりました。

ではこの状態でリプリケータを表示してみましょう。そうすると、左から右に向かってテキストが1から5の順序に規則的に並べられるようになりました。プロトタイプとして指定したメッシュの数を0~1の範囲で割り振り、その値に応じてメッシュが指定されるようになったからです。今回の場合、プロトタイプとして5つのメッシュを割り当てていますので、それぞれ値の範囲が0.0~0.2の場合は1のメッシュ、0.2~0.4の場合は2のメッシュ、0.4~0.6の場合は3のメッシュ、0.6~0.8の場合は4のメッシュ、そして0.8~1.0の場合は5のメッシュが配置されるようになります。ですので、頂点に対して0/0.25/0.5/0.75/1.0を割り当てると、その範囲に相当する1/2/3/4/5のメッシュが配置されるようになったわけです。

今までリプリケータで頂点にアイテムを配置する際、どの頂点に対してどのアイテムを配置するといった指定はできませんでしたが、このパーティクルアイテムマップにより、その場所を指定できるようになっています。

2020年12月16日