【MeshFusion】切れ目を入れるには
https://www.youtube.com/watch?v=TBSF841EpNI&hd=1
今回はMesh Fusionを使用して、メッシュに切れ目を入れる方法をご紹介します。
出来上がりとなるサンプルを見てみましょう。このサンプルでは平面のメッシュを動かすと、まるでナイフツールで切れ込みを作ったように、きれいな溝を表現できるようになっています。実際には溝というよりも、ここですっぱりと分割しているのですが、これもMesh Fusionを活用したサンプルとなりますので、いちから作っていきましょう。
新たにシーンを作成し、サンプルとなるメッシュを読み込みます。次に切れ込みを入れるための平面のメッシュを作りましょう。モデル4分割のタブへと移ります。切り込みを入れるモデルよりも大きめに平面のメッシュを作ります。再分割を行い、TABキーを押して、サブディビジョンモデルへと変換します。これで使用するモデルは完成です。
Fusion – スケマティックタブへと移り、この二つのモデルを選択したら、新規Fusionボタンをクリックし、タイプをスケマティックFusionへ設定し、最初の選択メッシュをくり抜く(減算)ボタンをクリックします。するとちょうど、平面で切り取られた半分だけが作成されました。溝を表現するためには、同様に切り取られた反対側のメッシュが存在すれば良いので、反対側のメッシュを作っていきます。
反対側のメッシュといっても、元は同じメッシュである必要がありますので、インスタンスを使います。アイテムリストからモデルを選択し、ビューポート上のFusionモデル上へとドラッグアンドドロップします。ドロップしたら出てくるメニューにあるFusion対応スケマティックインスタンスを作成を選択し、スケマティックビュー上にそれぞれのアイテムのインスタンスメッシュのノードを作成します。
では、このインスタンスメッシュのノードを組み合わせます。スケマティックビューの追加ポップアップ > チャンネルモディファイヤ > その他 > Fusion 減算ノードを追加します。元となるメッシュのFusion FeedをFusion減算ノードの入力へ、同様に平面メッシュのFusion Feedを減算ノードへと入力し、出力をFusion Itemノードへと接続してみます。
すると、この状態だと、インスタンス元となるメッシュと全く同じ状態になったのが確認できます。今回、このインスタンスメッシュでは反対側を切り取りたいので、切り取る元となるインスタンスの平面メッシュのノードにあるFusion Feedからではなく、Fusion Feed Negatedから接続するよう変更します。これはFusion Feedと否定の関係、つまり反転した状態にあるメッシュの情報を使用します。これでちょうど反対側のメッシュが切り取られるようになりました。
あとは、これを組み合わせるだけです。追加ポップアップからチャンネルモディファイヤ > その他 > Fusion和算を追加し、最初にオリジナルで接続されていたFusion Intersectノード、さらに後から追加した反対側のメッシュを表すFusion Subtractノードの出力を、追加したFusion Unionの入力へと接続し、出力をFusion Itemへと接続します。
これでちょうど平面メッシュでモデルに切れ目が入るようになりました。インスタンスで作成しているため、この平面メッシュをコンポーネントモードで編集すると、インスタンス側も全く同じように連動します。試しにコンポーネントモードで平面のメッシュを移動させたり回転させてみましょう。きれいに切れ目が入っているのがわかります。
また、切れ目を入れる元となるメッシュ自体もインスタンスで複製されているため、こちらもコンポーネントモードでメッシュ自体に変形を加えることができます。ポリゴンをリング選択し、スケールをかけてみると、切れ目が入ったままの状態で、モデルを編集できるのが確認できます。