【プラグイン】CAD Loaderを用いたCADデータの読み込み方法
http://www.youtube.com/watch?v=oJ0MWTIeUPY&hd=1
今回はCAD Loaderを使用してCADデータを読み込む方法をご紹介します。
CADのデータを読み込むには、ほかの変換ツールを使用して、MODOにデフォルトで実装されている読み込み形式へと変換してから読み込む、という方法もありますが、その場合にはメッシュが必要以上に細かく細分化されていたり、または望まないようなメッシュの分割が行われていることがあり、読み込んだメッシュデータをさらに編集していくということが難しいケースも多いでしょう。
このCAD Loaderの優れている点は、ただ単にCADフォーマットのデータを読み込んでメッシュ化するというだけではなく、メッシュに分割する際に最適な分割をカスタムで指定できるという点にあります。
CADデータを開く場合、通常のシーンを開くように、ファイルメニューの開くから、CADデータを開きます。すると、CAD Loader専用のパネルが開きます。ここでメッシュを分割する際のパラメータなどを指定できるようになっていますが、まずはOutput ItemからCAD Itemを選択して、パネルを閉じます。
すると、ビューポート上にデータが読み込まれたのが確認できます。このアイテムデータを選択してみると、ポリゴンの上に、元々のCADデータの輪郭が黄色い線で表示されています。
アイテムリストを見てみると、読み込まれたデータはCAD Itemであることを示すアイコンで表示されています。プロパティにはCADというプロパティタブが追加されています。このタブの中身をみてみると、いくつかパラメータが用意されていますが、これが分割の細かさなどを指定するパラメータです。
まずはMinumum EdgeとMaximum Edgeの値を調整してみましょう。これはメッシュを分割する際のエッジの長さの最小値・最大値を指定するパラメータです。最初にここに入れる値としては、だいたいの目安として、グリッドの大きさを参考に合わせてみるとよいでしょう。この場合、グリッドのサイズは20mmになっていますので、Minumumの値を20mm、Maximumの値をその倍の40mmに設定します。
CAD Loaderでは、パラメータを調整するだけではリアルタイムにアップデートされないので、Draw ModeをPolyに設定した上で、Update Tesselationボタンをクリックします。
そうすると、このパラメータで分割されるポリゴンの様子が確認できます。デフォルトで表示されているポリゴンよりも大きめに分割されていますが、あまりきれいな分割方法ではないようです。では今度は、このメッシュの細分化とCADサーフェイス間の最大距離を定義するDistance Toleranceの値を変更してみましょう。この値を5mm程度に変更してみます。
このようにプレビューを見ながら、パラメータを調整していき、だいたい完成してきたら、実際にメッシュを分割していきます。メッシュを分割するにはConvert to Meshボタンをクリックします。
すると実際に、MODOのメッシュアイテムとしてこのデータが読み込まれるようになります。
このようにCAD Loaderを使うと、単にCADフォーマットのファイルを読み込むことができるというだけでなく、読み込まれる形状をカスタムで調整できるようになるという大きなメリットがあります。
CAD LoaderにはBasicとAdvancedという二つのタイプがありますが、Basicで読み込めるのはParasolid形式、Advancedで読み込めるのはParasolidとSTEPとIGES形式となりますが、今までみたきたように読み込んだ後の分割方法などの動作については違いはありませんので、使用されるCADフォーマットによって必要なLoaderを選ぶようにしてください。