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パレットを呼び出すボタンをUI上に追加するには


https://www.youtube.com/watch?v=i1SxhQBss8w

今回は様々なMODOのパレットをキーボードショートカットで呼び出したり、呼び出すためのボタンをインターフェイス上に追加する方法をご紹介します。

例えば、レンダーレイアウトにはレンダー範囲を設定したり、レンダリングするカメラをすぐに設定できるパレットが用意されていますが、このパレットはレンダーレイアウト以外にはインターフェイスの中に組み込まれていません。これを他のレイアウトでもすぐに呼び出せるように、まずはキーボードショートカットを割り当ててみましょう。

キーボードショートカットを割り当てるには、このパレットを開くためのコマンドがわかればOKです。パレットにはそれぞれを識別するためのIDが割り当てられていますので、まずそのIDを調べてみましょう。システムメニュー > フォーム編集を開き、フォーム検索ボタンをクリックして、検索したパレットの上をクリックします。そうすると該当するフォームがハイライト状態になります。この場合、レンダー範囲ツールというフォームが選択されますので、名前左隣にある+ボタンを開いてみると、内部ハッシュという欄があります。ここに書いてあるRenderView_RenderRegion:sheetというのがIDになります。

コマンドを調べるには、レイアウトメニュー > パレットユーティリティを開きます。今回のフォームを開くというコマンドは、コマンド履歴タブのコマンドの一覧の中で、アトリビュート表示の中にある”attr.formPopover“というコマンドになります。この”attr.formPopover“というコマンドの後に、スペースを開けて、波括弧の中に先程のIDであるRenderView_RenderRegion:sheetを入力して実行すると、単体でこのパレットが開くようになります。

あとは、このコマンドをショートカットキーとして割り当てます。システムメニュー > 入力編集を開き、マップされていないキーを表示し、まだアサインされていないキーをダブルクリックし、先程のコマンドを入力します。これでいつでもショートカットキーでパレットを呼び出せるようになります。

また、ショートカットキーではなく、インターフェイス上のボタンとして常に配置しておきたいという場合もあるかと思います。そういった場合には、まずインターフェイス上にボタンを作成します。アニメーションレイアウト以外、どのレイアウトでも共通して表示されているのが、トップに表示されているUnrealブリッジのアイコンなどがあるツールバーです。このツールバーの端っこに一つ新たにボタンを作りましょう。フォーム編集を開き、フォーム検索ボタンでツールバーをクリックします。このツールバーはmodo モードツールバーであることがわかります。+ボタンをクリックし、カテゴリの末尾を開くと、さらにmodoモードテールというツールバーにつながっているのがわかります。フォームの中からmodoモードテールを開いておきましょう。

次に、新たにこのボタン用のフォームというのを作ります。作成新規フォームから適当にフォームの名称をつけます。フォームを作ったら、その中にコマンドを作り、先程のフォームを開くコマンドを入力しておきます。このとき、フォームに対して書き出し済みオプションをオンにし、ラベルを付け、レイアウトツールバー(水平)にしておいてください。この設定を行うことで、次回起動時からもツールバーにボタンを正しく配置できるようになります。このボタンはカスタマイズ可能ですので、ラベルではなく、自分でアイコンを作って表示させることも可能です。

ボタン自体はこれで作成できましたので、ツールバーの中に加えます。作成したフォームを、modoモードテールの中のカテゴリの末尾へとドラッグ・アンド・ドロップします。そうすると、ツールバー上に新しいボタンが表示されるようになったのが確認できます。

このように、MODOでは自由にショートカットキーやボタンを作成し、自分の使いやすいようにカスタマイズすることができます。

2017年10月11日