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MODO 11.0におけるインターフェイスの改良点について 1


https://www.youtube.com/watch?v=tL63DlDg0No

MODO 11では、ワークフローをより快適なものとするため、インターフェイスに幾つかの改良が施されています。

まずは3Dビューポート上にデフォルトで配置されているHUDについて解説します。HUDは左右二つの部分に分かれており、左側はこのHUDでは直近で使用したツールなどが自動で登録されるようになっていますので、以前の操作をすぐに繰り返して行えるようになっています。

対して右側は、ツールのカスタムリストとなります。ご自分でよく使うツールなどをここに登録しておくと、すぐにツールにアクセスできるようになります。このカスタムリストを編集するには、リストに追加したいツールを選択した上でプラスボタンをクリックします。するとカスタムリストにツールが追加されます。逆に削除したいときにはツールアイコンの上にあるバツ印をクリックしてください。

このHUDはCtrl+Tabキーで表示・非表示を切り替えることができますが、HUD用のメニューも用意されています。ショートカットキーOでビューポートに関するプロパティパネルを開くと、新たにHUDというタブが追加されており、この中にビューポート HUD に関するプロパティが提供されています。

HUD形式はHUDの表示場所に関するオプションです。floatingの場合には、HUDをマウスでどこにでも配置することができますが、fixedの場合にはパネルを開くときにマウスが存在していた位置にHUDを配置します。

またHUDカスタマイズを許可オプションをオフにすると、リストにロックをかけ、カスタマイズすることはできなくなりますので、誤ってリストを編集してしまうことはありません。

MODO 11では各3Dビューポートに対してこのHUDが表示されるようになりますので、良く使うツールへのアクセスがよりしやすくなります。

また、MODO 11ではもう一つ大きなインターフェイスの改良点としてグリッドに関する設定が追加されました。作業平面ボタンをクリックしてみてみると、一番下にグリッドと作業平面設定というメニューが追加されており、グリッドに関する設定が可能になっています。

優先面のバイアスはデフォルトでは動的に設定されており、これが旧来までの動作と同じです。ビューポートをズームイン・ズームアウトするたびにグリッドのサイズは変更されます。しかしこれを固定に変更し、グリッドのサイズを指定すると、いくらズームイン・ズームアウトしてもグリッドの大きさは変わることがありません。場合によっては、こちらの方が使いやすい場合もあるかと思います。

これに伴い、グリッドスナッピングにも改良が施されています。スナッピングを有効にし、オプションでグリッドをオンにすると、新たにグリッドスナップというオプションが表示されるようになります。ここで固定グリッドを使用オプションをオン、グリッドの表示オプションをオンにすると、通常のグリッドの上にピンク色でグリッドが表示されるのが確認できます。このグリッドはグリッドスナップのグリッドサイズで表示されるグリッドであり、スナップは通常のグリップではなく、ここで指定した固定グリッドに対してスナッピングが行われるようになりますので、より数値的に正確にスナッピングが行えるようになります。

2017年4月24日