ファーの基本的な生成方法

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今回は基本的なファーの生成方法について解説していきます。ファーの設定はシェーダツリーで行います。

ファーのマテリアルを追加するには、レイヤー追加 ＞ 特殊 ＞ Fur Materialを追加します。これでマテリアル全体に対してもこもこしたファーが映えてくるようになりました。モデルビューでは生えているファーの様子が確認できます。

ファーにはファーマテリアルのタブのほか、ファーシェイプ、ファーキンクといった形状や流れ、性質を細かくコントロールするための細かいプロパティが数多く用意されています。プロパティの値を調整すると、すぐにプレビューに反映されますので、結果を見ながらプロパティの値を調整していくと良いでしょう。

デフォルトの状態では、ファーがもっさりと生えているだけですが、ガイドを使用すれば、ファーの生え方・流れをコントロールすることができます。ガイドを生成するためは、ペイントレイアウトにあるヘアーツールを使います。ヘアーツールタブにある、ヘアーガイドをオンにし、ビューポートをクリックし、ドラッグしてください。

ガイドの色はデフォルトで、そのガイドが生えている元となるマテリアルの色を継承しますので、暗い色だと見えづらい場合があります。そのような場合にはガイド色の設定で、わかりやすい色へと変更するのも良いでしょう。

ガイドがある程度の長さになったら、今度はヘアツールに用意されている様々なツールを使って、ガイドを編集していきます。これらのツールの使い方はペイントやスカルプトと全く同じ操作方法です。ビューポートを右クリックして影響範囲を決めたら、左ドラッグで前から後ろへガイドの流れを大まかに作ってみましょう。

ガイドを調整したらレンダータブで確認してみると、ファーはガイドの影響を受けていません。ガイドの影響を受けるにはファーシェイプのタブで設定します。

ファーシェイプのタブにあるガイドのポップアップから方向を選びます。これはファーの生え際の方向を、ガイドの方向に揃えるものです。先ほどよりもファーが後ろへ流れるようになりました。もっとガイドの流れと合わせたいのであれば、シェイプを選択します。これはファーの長さはそのままで、ガイドの形そのものに沿うようにファーの形状が変わります。このようにガイドを活用することで、ファーの流れを調整できるようになります。

また、ウェイトマップを使用すれば、ファーの適用範囲を特定の範囲へと指定することが可能です。メッシュにウェイトマップを設定し、ウェイトの値が高いか所にだけファーをはやすためには、ファーマテリアルのタブにある密度頂点マップからウェイトマップを指定します。すると、ウェイトマップで指定した個所にのみファーをはやせるようになりました。他にも同様にウェイトマップを使用することで、ファーの長さなどを指定することも可能です。

これがファーの基本的な生成方法となります。