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ダイナミクスの動きを時間軸で調整するには

https://www.youtube.com/watch?v=8nG9u-UZMrE

ダイナミクスを利用したシーンでは、時間軸でその動きを調整することにより、さらに魅力的な表現を実現することが可能です。

サンプルとなるシーンでは、ボールがレンガにぶつかり、レンガが崩れ落ちるという単純なシーンが組まれています。このダイナミクスに関する時間軸のスケールというのは、ダイナミクスソルバーのプロパティでコントロールできるようになっています。

アイテムリストからsolverを選択し、高度な設定カテゴリの中にある時間のスケールの値を見てみると、デフォルトでは100%に設定されています。この値を調整することで、スローモーションのような動きになったり、早回しのような動きを表現することが可能になります。試しに、値に20%を入力して、スローモーションのような動きを表現してみましょう。この値を設定したら、必ずシミュレーションをキャッシュして再生するようにしてください。

そうすると、ボールの動きについては変化がないにも関わらず、先ほどと比べて、ダイナミクスの演算が緩やかな時間の動きの中で行われるようになったのが確認できます。さらに、衝突したらしばらくの間静止し、それから再度動き出すようにしてみましょう。

時間のスケールプロパティはアニメーションが可能ですので、まずボールが衝突する13フレームのところでキーフレームを作成し、少し時間が経過したところで同じ値がキーフレームを作成、さらにそのすぐ後に値を100%にしてみます。シミュレーションをキャッシュしては動きを確認し、プロパティの値を調整するようにしてください。

このように、ダイナミクスではリジッドボディに対するプロパティだけではなく、ダイナミクス全体をコントロールするsolverのプロパティを調整することで、変わった表現を可能にすることが可能になります。

2015年3月11日