ダイナミックカーブを用いたメッシュの変形
https://www.youtube.com/watch?v=d-ShA1S8LXs&fmt=22
MODO 801では新たにカーブの動きをダイナミクスで表現できるよう、ダイナミックカーブがサポートされるようになりました。今回はダイナミックカーブに従って、さらにメッシュを変形させる方法についてご紹介します。
まずはカーブを作り、セットアップレイアウトのダイナミクスタブから、ダイナミックカーブ生成ボタンをクリックします。これでカーブに対してダイナミクスが生成されました。プロパティで見てみると、デフォルトの状態ではスタティックになっていますが、カーブ自体がダイナミクスの影響を受けてほしいので、ここはスタティックのボタンをオフにし、状態をダイナミックへと設定します。
この状態でシミュレーションしてみると、カーブは重力の影響を受け、そのまま落下していきます。これだとカーブのしなりを表現できません。ダイナミクスのカーブのカテゴリを開いてみると、ここにカーブ特有のパラメータが用意されています。カーブ始点をピン留めをオンにし、もう一度シミュレーションさせてみると、今度はカーブの始点が固定された状態で、重力に従ってゆらゆらとカーブが揺れるようになりました。
今回はさらにここから、このカーブの動きをメッシュのデフォーマとして適用することで、メッシュ自身がゆらゆらと揺れるような動きを適用していきます。
まずこのカーブの動きをデフォーマとして適用するためには、変形する前の状態のカーブが必要となりますので、なにも変形を行わない状態のカーブをもう一つ複製しておきます。さらにこのカーブを適用するメッシュを作成したら、セットアップレイアウトへと移動し、デフォーマのタブからスプラインデフォーマを適用します。このスプラインデフォーマでは、選択メッシュを使用をオンにして適用してください。
デフォーマを適用したら、スプラインエフェクタのタブを開き、ソースカーブに変形していない状態のカーブを、ターゲットカーブにダイナミクスの影響を受けて揺れている状態のカーブを選択します。
シミュレーションしてみると、メッシュがカーブの動きに沿って、揺れるようになったのが確認できます。
カーブの揺れが激しいようであれば、ダイナミクスタブのフォースのカテゴリからリニア減衰と角度減衰の値を調整してみてください。そうすることで、少しずつ揺れが収まってくるような動きを表現できるようになります。
このように、ダイナミクスやデフォーマなどの影響で変形のアニメーションが設定されているカーブに沿ってメッシュも連動させたい場合には、スプラインのデフォーマを使用し、変形前のカーブをソースカーブに、変形後のカーブをターゲットカーブに設定するようにしてください。