ブランコのような動きを設定するには
https://www.youtube.com/watch?v=Fk-wzoe7S-w
今回はダイナミクスの機能を利用して、ブランコなどのロープの動きを簡単に表現する方法についてご紹介します。
サンプルとなるシーンには、ブランコの上部にあるポールとベンチ、それらをつなぐ二本のカーブが用意されています。まずはこのベンチが揺れ動くアニメーションを用意します。ベンチはポールを中心に回転しますので、このポールの位置にロケータを一つ作ったら、ロケータとベンチそれぞれに回転のアニメーションを付けることで、揺れているような表現を行います。
このような動きの場合、カーブがポールとベンチをつなぐような動きを表現しなくてはなりませんので、ここでダイナミクス機能を利用します。カーブを選択し、ダイナミクスのタブからダイナミックカーブ生成ボタンをクリックし、ダイナミクスを設定します。この時、カーブ設定のカーブ始点をピン留めを必ずオンにしておきます。そうすることで、ちょうど始点がポールのところにはまっているために、その部分が固定されているような表現が可能になります。
次に、ダイナミクス演算に影響を与えるのがベンチの動きですので、ベンチを選択しキネマティックリジッドボディを適用します。最後に、ベンチとカーブをつなぐ接点を設定します。ベンチとカーブを選択し、頂点モードに切り替えたら、カーブの終端とそのカーブが接続されるベンチの頂点、二つの頂点を選択したら、アンカーに設定ボタンをクリックします。両方のカーブに同じ設定を行い、シミュレーションを実行してみると、ベンチの動きに従ってカーブが自動的にたるむような動きが表現できているのがわかります。
カーブに対してカーブをレンダリングオプションをオンにすれば、ポールとベンチをつなぐカーブを手軽にレンダリングすることも可能です。この方法を使えば、船がロープでつながれている様子なども簡単に表現することができるようになります。