スラックエフェクタの使い方
https://www.youtube.com/watch?v=RzMZLrNHk3g
今回はスラックエフェクタを使用して、二つのアイテム間をつなぐロープを表現する方法を解説します。このビデオはpixelfondueで公開されているビデオを元に作成しています。
サンプルシーンを見てみると、球と円錐の間にロープが設定されており、それぞれ球や円錐を移動ツールで移動させてみると、それに合わせて自動的にロープも動くような設定になっています。こういった設定は、ダイナミクスやスケルトンを利用することでも表現可能ですが、スラックエフェクタを使えば、より簡単なセットアップで実現することができます。
まずはロープとなるアイテムを一つ用意します。ロープの両端となる場所にロケータをそれぞれ一つずつ配置します。今回の場合、ロープは10メートルの長さですので、5メートルと-5メートルの位置にロケータを配置します。ロープを選択したら、右クリックでコンテキストメニューをだし、メッシュオペレーションを追加 > デフォーマ > エフェクタカテゴリにあるSlack Effectorを追加します。アイテムリストで見てみると、ロープのアイテムの下にSlackが配置されるようになりました。
次にグループタブを見てみると、Slack Effectorのグループが作成されているのがわかります。配置しておいた二つのロケータを選択し、Slack Effectorを右クリックしてアイテムの追加を実行します。これだけで二つのエフェクタがまるで重力に引っ張られるように下に垂れ、また両端のロケータを動かすと、その動きに合わせてロープも動くようになります。
このロープの形状をコントロールするには、スラックエフェクタのタブから、スラックの量を変更します。また、デフォルトでは上方軸がYに設定されているため、重力のような表現が可能ですが、これはX軸やZ軸に対して設定することも可能ですので、地を這うような表現も簡単に実現できます。