複数のモーフチャンネルを一つのGUIでコントロールするには
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今回は複数のモーフチャンネルを一つのGUIでコントロールする方法についてご紹介します。
まずはこの顔のモデルに対して、モーフチャンネルを設定し、複数の顔の表情を作ってみましょう。今回は対象モードをオンにしてスカルプトの移動ツールを使って、簡単に作ってみます。笑っている顔、驚いている顔、そしてもう一つは全体的に年を取ったような感じの表情です。今回この三つがベースとなる表情となります。
ではこのモーフマップに対してデフォーマを設定します。リストタブからそれぞれモーフを選択したら、右クリックでモーフインフルエンス追加を選択します。三つのモーフインフルエンスを追加したら、セットアップタブへと移ります。
現在、三つのモーフインフルエンスが全て100%の状態で適用されていますので、三つの表情が全て適用された状態になっているのがわかります。それぞれモーフインフルエンスのタブの強さを調整することで、表情を変えていくことができますが、この三つを同時にコントロールできるようにしていきましょう。
まずはシーンにロケータを追加します。このロケータが三つのモーフの強さをコントロールするアイテムとなります。このロケータに対し、ユーザーチャンネルを設定します。ユーザーチャンネルとは、MODOに標準で用意されているチャンネルではなく、ユーザー自身が定義し追加するチャンネルのことです。このロケータでは三つの強さのチャンネルをコントロールしたいので、ユーザーチャンネルを三つ追加します。
ユーザーチャンネルタブへと移り、ユーザーチャンネル追加ボタンをクリックします。まずは笑っている顔用にSmileというチャンネルを追加します。ユーザー名称にSmileと入力し、このチャンネルのタイプをパーセンテージに設定したらOKボタンをクリックします。同様にSurprise、Oldというチャンネルを作ってみます。
ではこの三つのチャンネルを選択したら、チャンネルタブへと移り、チャンネルをスケマティックビューへとドラッグアンドドロップします。このユーザーチャンネルで設定した値が各モーフインフルエンスの強さへと渡るように、各強さのチャンネルもスケマティックへと追加します。ロケータのそれぞれのユーザーチャンネルを、スケマティック上にあるモーフインフルエンスの強さへと接続します。
接続が完了したら、アイテムリストからロケータを選択し、ユーザーチャンネルタブへと移り、各チャンネルの値を変更してみましょう。すると、一つのパネルの中だけで、この三つのモーフの強さをコントロールできるようになりましたので、笑いながら驚くといった表情を簡単に調整できるようになりました。
さらに設定しやすくするため、シーン内でロケータを選択すると、この三つのチャンネルがビューポート上にスライダとして現れて調整できるようにしてみましょう。
まずはロケータの表示をわかりやすいように変えます。表示タブからロケータシェイプへと移り、シェイプをカスタムに、スタイルは置換に、シェイプを円に、ビューに向けるオプションをオンにしたら、シーンに合わせて半径の値で大きさを調整します。3Dアイテムで表示オプションを追加をクリックし、塗りつぶしの色を変更してみるなどして、わかりやすい表示に変えてください。表示が調整できたら、シーンのちょうど良い場所へと配置しましょう。
次にこのロケータを表す円をクリックしたら、自動的にチャンネルホール機能、つまりビューポート上にスライダを表示する機能をオンにする設定を行いましょう。アセンブリのタブを開き、ユーティリティのコマンドのところにあるポップアップからチャンネルホールツールを設定します。これで準備は完了です。ビューポート内にあるロケータの円をクリックしてみましょう。するとビューポート上にモーフの強さをコントロールするスライダが表示されるようになりました。
このようにモーフを設定し、ビューポートを見ながら各モーフを調整したい場合などは、ユーザーチャンネルやチャンネルホールといった機能を組み合わせてみると、コントロールが容易に行えるようになります。