カメラのあおり補正を行うには
http://www.youtube.com/watch?v=ZK1TtnH7pUM&hd=1
今回はmodoのカメラで、あおり補正を行う方法をご紹介します。
このサンプルのシーンでは建物がひとつ用意されており、カメラは建物の下から上を見上げるように配置されています。この状態でレンダリングしてみましょう。
建物の端の方を見てみると、パースがかかっているため、上に行くに従って細くなっているのがわかります。建築物などを表現する場合、この縦方向に対してはパースを掛けたくないという場合があります。このような場合に、あおり補正という処理を行うケースが有りますが、これをmodoで行うためには、カメラのプロパティのフィルムオフセットという機能を利用します。
まず、いったんカメラが上に向いている回転の値、すなわちX軸に対する回転の値を0にリセットします。この状態だと、カメラが上に向かないので、建物がフレームから切れてしまっています。これを調整するため、最初と同じぐらいに建物がフレームの中に入るよう、カメラのプロパティタブにあるフィルムオフセットのYの値を調整していきます。
ちょうど良い具合になったら、もう一度レンダリングしてみましょう。二つのレンダリング画像を比較してみます。サムネイルを二つ同時に選択し、比較/リージョン/オプションタブにある比較元をBスロットにしてします。レンダリングビューポートの中にマウスを持ってくると、仕切り線が出てきますので、仕切り線をドラッグして、二つの画像を比較してみます。
すると、最初の画像と比べて、フィルムオフセット機能を利用して建物をレンダリングした画像では、縦方向へのパースがなくなっています。このように、補正するにはまずパースがつかないようにX軸に対する回転の値をリセットしてから、フィルムオフセットの値を調整する、というやり方を行ってください。