シーン内に注釈やコメントを入れるマークアップ機能の使い方
https://www.youtube.com/watch?v=d8jPIQT2ALk
Modoバージョン14.0で新たに実装された、シーン内に注釈やコメントを入れるマークアップ機能の使い方について解説します。
複数のスタッフで作業している場合、シーンに対して細かく指示を入れたい場合などが出てくるかと思います。シーンファイルに直接そういった指示を書き込めるようになれば、伝えたい内容も明確に指定することができ、指示に迷うことがありません。これを実現するのが、マークアップ機能です。
では、サンプルとなるこのシーンに書き込んでみます。書き込みは、カメラビューに対して行います。具体的にこのマークアップ機能では、カメラからみたビューに対して、全面にはりつけた透明な画像にペイントブラシで書き込むという形になります。まず最初にアイテムリストから書き込みを行うためのカメラを選択し、プロパティを見てみると、マークアップというボタンが用意されているのがわかります。このマークアップボタンをクリックすると、指示を書き込む画像の解像度と、その画像の保存場所を聞かれますので、適切な解像度で適切な場所に保存するようにします。これで書き込む準備は整いました。
マークアップで書き込むためのプロパティのパネルが開かれます。ここで書き込むブラシの大きさや色を指定することができます。例えば0フレームで書き込んでみましょう。この書き込みはシーンの中でキーとなるフレームに、何度でも書き込むことができます。フレームを進めて、例えば48フレーム目にさらに別の色で別の指示を書き込むことが可能です。
この時、0フレームで書き込み、48フレームで書き込みが行われましたが、その間は全く何も表示されていません。これを47フレーム目まで、0フレームで書き込んだ指示がそのまま表示されるようにするためには、0フレームに戻り、プロパティからフレーム保持の値を48に設定します。そうすると、次に書き込まれている48フレームまで、0フレームの指示が表示され続けることになります。
クリップリストを見てみると、画像に対してペイントした指示が書き込まれているのが確認できます。また、最初に指定した画像の保存場所を見てみると、指定したファイル名称の後にフレーム番号が追加された画像シーケンスファイルが保存されているのがわかります。画像ファイルを削除すると強制的にマークアップを取り除くこともできますし、また誤って画像ファイルを削除してしまったとしても、クリップリストから画像シーケンスを選択し、右クリックからシーケンスの保存を実行すれば、再度書き込むことも可能です。
このように単純な仕組みではありますが、その分わかりやすく明快な機能となっていますし、複数スタッフで作業する場合、また後から見直しを行ったり、メモを残しておきたい場合などに非常に役に立つツールとなっています。