オーディオと連動してアイテムを動かすには
http://www.youtube.com/watch?v=3Kj9UCsy3D8&hd=1
今回は、オーディオと連動してアイテムを動かす方法についてご紹介します。
MODO 701からはオーディオ機能が搭載されており、スケマティックビューを使えば、オーディオと連動した動作をコントロールできるようになっています。スケマティックビューを使いますので、「スケマティックの基礎」で使用した歯形のサンプルシーンを元に解説していきます。
現在、このサンプルシーンではロケータのX軸に対する回転の値を調整することで、上側と下側の歯形が連動して自動的に動くようなリグが組まれています。今回はロケータで回転地を調整するのではなく、読み込んだオーディオの音により歯形が回転し、口が開閉するような動きを作ってみましょう。
まずはオーディオを読み込みます。セットアップレイアウト下部にはオーディオボタンが実装されていますので、このボタンをクリックします。現在、シーンには何もオーディオアイテムが読み込まれていませんので、使用するオーディオファイルを読み込みましょう。オーディオアイテムをクリックすると、ブラウザが表示されますので、オーディオ追加からオーディオ読み込みをクリックし、オーディオファイルを読み込みます。
オーディオファイルを読み込むと、自動的にセットアップレイアウトのタイムスライダに波形が表示されたのがわかります。単純にシーンを再生してみると、オーディオも再生されるようになります。
また、波形表示というボタンをクリックすると、3Dビューポート上にオーディオの波形が常に表示されるようになりますので、オーディオの状態をタイムスライダを見なくても、ビューポート上で直接確認できるようになります。
オーディオリストボタンをクリックすると、現在シーンに読み込まれている各オーディオに関する情報がリスト状に表示されます。オーディオ自体は複数シーンに読み込むことが可能ですが、一度に再生できるのは一つのオーディオだけになっています。このオーディオのリストはオーディオボタンからたどることもできますし、セットアップレイアウトの左上のタブの中にも用意されています。このオーディオリストから、読み込まれているオーディオを選択し、そのままスケマティックビューへとドラッグアンドドロップします。すると、オーディオのノードが表示されるようになります。
このオーディオのノードはそのまま使うことはできません。例えばオーディオのノードの出力を、クランプノードの入力へと伸ばしてみても、ノードのラインは赤色になり、接続できないことを表します。これは他のノードへと接続できるような値に変換されていないためです。他のノードへと接続できるようにするためのノードを追加します。追加ポップアップのチャンネルモディファイヤからチャンネル > チャンネル:サウンドのノードを追加します。これでオーディオを他のノードへ接続するときに使うノードです。
オーディオノードの出力を、サウンドノードのオーディオへと入力し、さらにオーディオの出力をクランプノードへと接続します。ではシーンを再生してみましょう。そうすると、音に合わせて歯形が微妙に動いているのがわかりますが、あまりに微妙な動きなので、もっ大きく回転するように、オーディオに対してスケールをかけましょう。
サウンドノードを選択し、プロパティを開いてみると、スケールというプロパティが用意されていますので、この値を変更し、再度シーンを再生してみます。オーディオに合わせて、口ががくがくと開閉するようになりました。
このように、オーディオを利用することで、音と連動した動きを表現することが可能になります。