アイテムアセンブリRibTrimの使い方
https://www.youtube.com/watch?v=8T63NWMosl8
MODO 11.2から追加されたアイテムアセンブリの一つ、RibTrimの使い方をご紹介します。このRibTrimの他にも、11.2にはElboPipeアセンブリも追加されていますが、そちらの詳細については「アイテムアセンブリElboPipeの使い方」をご覧ください。
このRibTrimアセンブリを使えば、フレームやリブ、タイル構造を自動的につくることができ、それらをさらにMeshFusionのトリムとして活用することができます。
まずはRibTrimアセンブリをシーンに読み込みます。アイテムアセンブリはクラウドアセット機能を利用してサーバーからダウンロードしますが、このインストール方法についてはビデオ「アイテムアセンブリElboPipeの使い方」で解説していますので、そちらをご覧ください。プリセットの中のRibTrimアセンブリをダブルクリックし、シーンに読み込みます。
シーンに読み込んでみると半球と、半球に張り付いているタイル状のメッシュ、それにグリッドのパターンを表すメッシュ、それにコントローラとが用意されています。このグリッドパターンのメッシュが、UVトランスフォームの機能を利用し、厚みをつけた状態でUVの元となる半球にピタリと張り付いている状態となっています。アイテムモードでコントローラをクリックすると、このグリッドの状態をコントロールするためのプロパティが数多く提供されていますので、これらの値を調整することで望みの形状へと帰ることができます。また、グリッドパターンのメッシュ自体を編集することで、このパターンを変えることができます。
もちろん、UVトランスフォームの元となるメッシュを編集することも可能です。このアセンブリのデフォルトの状態では半球がUVトランスフォームのもととなっていますが、これを別のメッシュへと変更してみましょう。円柱を一つ作り、そのサイドの面に対してUVを0~1の範囲でぴったり展開します。アイテムリストからRibTrimメッシュを選択し、プロシージャルモデリングのメッシュオペレーションからRibTrim UV Transformを選択します。プロパティからターゲットメッシュを先程作った円柱、そしてターゲットUVマップをTextureに設定します。そうすると、グリッドパターンから作られるメッシュは半球ではなく円柱にぴったりと沿った形で配置されるようになります。
このようにしてアセンブリから作られるメッシュですが、これらは主にMeshFusionのトリムとして使います。例えば、もう一つ円柱を作り、こちらはPSUBに変換しておきましょう。この新たに作ったサブディビジョンの円柱を、RibTrimで生成されたメッシュで彫り込んでみます。
見やすいようにモデルFusionプリセットのレイアウトへと変更したら、PSUBの円柱をプライマリへ、そしてアセンブリで生成したグリッドを減算トリムへと設定します。デフォルトの状態だと、ただUVトランスフォームをかけた状態で中に食い込むことはありませんので、グリッドパターンのメッシュをZ軸方向に移動させ、円柱とグリッドが交差するようにしたら、トリムを実行します。これで簡単にグリッドパターンのフレームなどが生成できるようになります。
このように、RibTrimアセンブリはプロシージャルモデリングとMeshFusionを組み合わせたアセンブリとなりますので、グリッドパターンのメッシュを編集したり、UVトランスフォームのUVを編集することで、後からさらに手を加えていくことが可能な便利なツールとなっています。