OctaneRender：異なるマテリアルの組み合わせ方法

https://www.youtube.com/watch?v=cnC6NJBxTvI

今回は異なるマテリアルを組み合わせる方法について解説します。

前回の日本語解説動画「Mix/Compositeノードを使用した複数テクスチャの組み合わせ」では、テクスチャ用Mix (ミックス)ノードおよびComposite (合成)ノードを使用して、複数のテクスチャを組み合わせる方法について解説しましたが、マテリアルに関してもMix (ミックス)およびComposite (合成)ノードが用意されており、ほぼ同様の手順で使用することができます。

まずはマテリアル用のMix (ミックス)ノードの使い方をご紹介します。現在、サンプルとなるシーンには三つのマテリアルを用意しています。一つは赤い透明なマテリアル、もう一つは金属製のマテリアル、そしてもう一つはロゴ画像が張られたマテリアルです。それぞれ関連するノードをひとかたまりにしてバックドロップでまとめています。接続をやりやすくするためには、接続しているラインの中にエルボーを追加すると、さらに楽に接続できるようになります。マテリアル用のMix (ミックス)ノードを追加するには、左側メニューのNew Material (新規マテリアル) ＞ Mix (ミックス)を追加します。使い方としてはテクスチャ用のMix (ミックス)ノードとほぼ同じです。First Material (1番目のマテリアル)に赤い透明なマテリアル、Second Material (2番目のマテリアル)に金属のマテリアルを接続し、出力をOctane Override (オーバーライド)へと接続します。Mix Material (ミックスマテリアル)のAmount (量)を選択したら、New Texture (新規テクスチャ) ＞ Procedurals (プロシージャル) ＞ Checks (チェック)を接続し、サイズを調整します。そうすると、チェック模様で二つの質感が異なるマテリアルを組み合わせることができます。

Mix (ミックス)ノードが二つのマテリアルを組み合わせるものであるのに対し、Composite (合成)ノードは複数のマテリアルを組み合わせます。いったん接続を解除し、今度はComposite (合成)ノードを試してみましょう。New Material (新規マテリアル) ＞ Composite (合成)をクリックし、マテリアル用のComposite (合成)ノードを追加します。Composite (合成)ノードのOutput (出力)をOverride (オーバーライド)へと接続しておきましょう。

まずはMaterial (マテリアル) 1へ赤い透明なマテリアルを接続します。次に金属のマテリアルをMaterial (マテリアル) 2へと接続します。するとティーポットは透明なマテリアルのままになっていますが、これは金属マテリアルのマスクの値が0になっているためです。これを1に変更すると、金属マテリアルが前面に表現されるようになります。先ほどMix (ミックス)マテリアルで使用したチェックテクスチャをMaterial 2 Mask (マテリアル 2 マスク)へと接続すると、Mix (ミックス)マテリアルで表現したのと同じような表現が可能になります。

Composite (合成)ノードでは、さらに複数のマテリアルの組み合わせが可能ですので、ここにロゴマークをシールのように貼り付けてみましょう。ロゴのマテリアルをMaterial (マテリアル) 3へと接続します。このロゴ画像は周りが透過状態のTIFの画像になっています。ですので、このロゴ画像のアルファを用いてマテリアルのマスクとしてみます。Material 3 Mask (マテリアル 3 マスク)を選択した状態で、New Texture (新規テクスチャ) ＞ Alpha Image (アルファ画像)を追加します。Alpha Image (アルファ画像)のFilename (ファイル名称)にロゴ画像のファイル名称を接続します。このロゴ画像をマッピングする際のUVを調整すると、ロゴをシールのように貼り付けることができるようになりました。

Mix (ミックス)やComposite (合成)ノードは、テクスチャに対しても、またマテリアルに対しても同じような挙動となりますので、ぜひ覚えておくようにしてください。