パッチカーブ機能を活用したモデリング
https://www.youtube.com/watch?v=2wDTo1zyRL8&hd=1
有機的な滑らかな形状をモデリングする場合、サブディビジョンやPSUBなどを利用してモデリングすることができますが、さらに頂点を共有する複数のカーブで囲まれた領域に面を張るパッチカーブというモデリング手法を利用することもできます。今回はパッチカーブを利用してパラソルのような形状を作ってみます。
ではこのモデリングに必要となるカーブの形状を作ってみます。パッチカーブでは面を張るためのカーブが必要となりますので、まずはカーブを一本作ります。このカーブをコピーアンドペーストして、Ctrlキーを押しながら回転させ、30度ほど回転させます。次にこの二つの曲線をつないで囲むための曲線を一つ作成します。
パッチカーブは3本もしくは4本のカーブで囲まれた領域に面を張りますが、このときにカーブは完全に閉じている必要があるため、カーブの接続部分にある頂点は必ず結合しておく必要があります。
頂点サブタブの結合をクリックし、頂点を結合します。完全にカーブが閉じたら、複製タブからパッチカーブを選択します。
モードをパッチの定義にし、ビューポートをクリックすると、カーブの中心に青いマークが表示されます。青いマークをクリックすると、ハイライト状態になりますので、面を定義するカーブを選択します。3本のカーブを選択すると、自動的に面が張られるようになります。
正しく面は張られましたが、できればジオメトリの流れとしてはこの三角形の上から下にかけて面が貼られたほうがきれいになるようです。このようにジオメトリの貼り方を変えたい場合には、4本のカーブを使って面を貼るのが確実です。
3本のカーブを4本に変更し、望むようなジオメトリの貼り方にするためには、3角形のこの頂点のところに無理やりカーブを作れば良さそうです。まず片方のカーブを切り取り貼り付けて、頂点を分離させます。選択すると同じ位置に頂点が2個存在し、選択されていますから、Shift+Oキーを押してカーブを作成します。頂点が重なっていてよく見えないかもしれませんが、ここにはカーブが存在しています。
先ほど、カーブを切り取って貼り付けたため、逆に下側の頂点が分離してしまっていますので、ここの頂点は結合しておきます。
カーブが4本そろった状態で、もう一度パッチカーブツールを起動します。4本カーブを定義すると、今度は望んだ状態で面が貼られるようになりました。
面ポリゴンを選択し、ショートカットキーNキーで新たなメッシュを作成したら、貼り付けます。ラディアル配列ツールでぐるっとまんべんなくジオメトリを配置したら、頂点の結合を行い、厚みをつけてみましょう。
柔らかで滑らかな面をモデリング出来ました。このようにパッチカーブを使えば、サブディビジョンを使った場合とは違う有機的なモデリングというのが可能になります。