CAD Loaders for modoの使い方
CAD Loaderの基本的な使い方をご紹介します。今回はIGES形式のCADデータをサンプルとして用います。
(※本チュートリアルで使用しているサンプルのIGESデータは、アンドール株式会社様にて無償配布されていたデータを使用しております)
ファイル > 読み込みから読み込みたいIGESデータを指定します。
CAD Loaderを使用してIGESデータをmodoへと読み込む際には、読み込み精度などを指定するためのGUIが出てきます。
Output ItemをCAD Itemに設定して読み込んでおけば、modoに読み込んだ後でも調整が可能ですので、ここではCAD Itemとしてデフォルトの値のまま読み込んで見ましょう。
アイテムツリーを見てみると、CAD Itemとして読み込まれているのがわかります。
ビューポートを見てみると、ポリゴンの状態で表示されますが、ポリゴンの分割状態がキレイではありません。modo上でこれからメッシュに加工を加えるとしても、このポリゴン状態では加工がうまくいきません。
これからパラメータを調整して、ポリゴンが適切な大きさで均等に分割されているような加工しやすいメッシュへと調整していきましょう。
アイテムツリーからCAD Itemを選択すると、CADというプロパティが出ますので、Tesselationの項目を見てみます。ここにCADデータを読み込む際に出てきたものと同じパラメータが表示されています。
まずは、Draw ModeをCADからPolyへと変更します。こうすることで、CAD Itemから変換された後のポリゴンの状態がプレビューされるようになります。
ここでは細いポリゴンがたくさんできていますので、Miximum EdgeとMaximum Edgeの値を変更しましょう。ためしにMiximum Edgeの値を1mm、Maximum Edgeの値を2mmに設定してみます。
ですが、パラメータを調節しても何も変更されません。パラメータ調整後の状態をプレビューに反映させるためには、必ずUpdate Tesselationボタンをクリックするようにしてください。
全体的に均等に分割されるようになりましたが、ポリゴンの大きさが細かいようです。もう一度、Minumum Edgeの値を5mm、Maximum Edgeの値を10mmへと変更し、Update Tesselationボタンをクリックします。
きれいに分割されるようにはなりましたが、場所によってポリゴンが三角分割されています。できるだけ四角ポリゴンなどで揃えたい場合は、Distance Toleranceを変更することで閾値を大きくしてみましょう。値を50umに設定し、Update Tesselationボタンをクリックします。
このように各CADデータに合わせパラメータを細かく調整していくことで、加工しやすい形状へと近づけてください。
プレビューを見て十分だと判断したら、Convert to Meshへボタンをクリックし、実際にCAD Itemをmodoのメッシュへと変換します。この作業を行った後は、CAD Itemへは戻せなくなりますので、十分にご注意ください。
これで通常通り、modoの中でメッシュに対し様々な調整を行えるようになります。関連したCADデータを読み込む際には、先ほど調整しておいたパラメータを指定することで、modoに読み込んでからの調整時間も省略できるでしょう。
パラメータはCADデータによって異なりますので、パラメータの調整を繰り返し、望みのメッシュ形状となるよう調整を重ねてください。
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