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高さの違うボックスを一度にたくさん作るには


https://www.youtube.com/watch?v=8y67YnonBNQ

今回は高さの違うボックスを一度にたくさん作る方法についてご紹介します。

これを実現するためには、いくつか方法がありますが、まずひとつ目はベベルツールのランダム値を使う方法です。サンプルとしてセグメントが多数切られたメッシュを用意します。ボックススツールを起動して、まずは板ポリゴンを作ります。セグメントは数値で指定しても良いですし、ビューポート上を右マウスでドラッグすると、自動的にセグメントの値を増減させることができます。

次はポリゴンモードへと切り替え、ショートカットキーBでポリゴンベベルツールを起動します。グループ化オプションはオンにしておくと、ポリゴンを全て一つの塊として処理してしまいますので、今回はオフにしておきます。デフォルトの状態では、ポリゴンはシフトで設定した値へと、立ち上がりますが、全て均一になっています。この高さを違えるには、シフトのすぐ下にある+/-フィールドの値を調整します。この値を調整することで、簡単にシフトの値に対してランダムに差をつけることができます。

このやり方では、一つのツールだけで簡単に高さの違うボックスを作ることができますが、一つ一つのポリゴンに対して適用されるポリゴンのシフトの値がランダムに異なるため、なめらかな連続性といったものはありません。

連続性をもたせたい場合には、また別の方法を使用します。まずは先程と同様、セグメントが多数切られた板ポリゴンを作り、ベベルツールを起動し、今回はランダムな値を与えることなく、均一に高さを与えます。次に均一の高さになっているてっぺんのポリゴンを選択し、フォールオフノイズに設定します。Wキーで移動ツールを起動し、Y軸方向に移動させると、高さがばらばらになります。ノイズフォールオフのスケール値が100%の場合だと、ノイズの具合が非常に密になりますが、この値を大きく与えることで、よりなめらかな変化となります。

ただしこの状態では、てっぺんのポリゴンが傾いている状態ですので、これを各ポリゴン毎に平らになるように設定します。移動ツールを解除したら、ノイズフォールオフも解除します。ツールの解除・フォールオフの解除を連続して行う場合には、Escキーを2度押せば簡単に解除できます。

ポリゴンを平らにするための簡単なやり方は、スケールツールでY軸に対するスケールを0%にすることです。しかし、このままの状態でスケールツールを起動しY軸に対するスケールを0%に設定してみると、選択されているポリゴン全てに対して平にしてしまうため、全てが同じ高さになってしまいます。

これを各ポリゴンの中心に対してスケールを行うようにするため、アクションセンターセンターローカルにします。これはツールのアクションを起こす際に各選択箇所の中心がアクションの中心となるということです。これで先程の方法よりも、なめらかな流れのある高低差というのをつけることができるようになりました。

後者の方法のほうが手数は多くなりますが、よりなめらかな表現が可能となりますので、用途に合わせて使い分けると良いでしょう。

2017年11月1日