ワークフローを拡張するメッシュペイントの機能追加

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Modoバージョン16.1ではメッシュをペイントするように配置するメッシュペイント機能が拡張されており、デカール機能などと合わせたワークフローが提唱されています。

まずはメッシュペイント機能そのものについてみていきましょう。サンプルシーンにあるボックスに円錐を配置していきます。複製のタブにあるメッシュペイントツールを起動し、プロパティを見てみます。従来までのバージョンにはなかったターゲットメッシュといった項目が追加されており、どのメッシュ上に複製するのかというのを明示的に指定できるようになっています。このため、シーンに複数のアイテムがあったとしても、影響を及ぼさないようにメッシュを非表示などに設定することなく、メッシュペイントを実行できるようになっています。

また、さらにメッシュペイントレプリカ機能では、個々の配置したメッシュを編集できるようなモードが実装されました。このメッシュペイントレプリカ機能はメッシュペイントと同じような機能ではありますが、配置するメッシュはリプリケータとして管理されることになります。これにより、より多くのメッシュをストレスなく配置することができるというメリットがある反面、配置したメッシュを個別で編集することが難しいというデメリットがありました。

サンプルシーンのティーポットをメッシュペイントレプリカ機能で配置してみましょう。メッシュペイントレプリカツールは、メッシュペイントのボタン右下にある三角ボタンをクリックするか、長押しすると出てきます。基本的な操作方法はメッシュペイントと同じです。複製元となるアイテム、今回の場合はティーポットを選択し、ターゲットメッシュとしてボックスを指定したら、右ドラッグでサイズを確定し、左クリックでメッシュを配置していきます。この時、複製して作成されるのはリプリケータであるため、表示がバウンディングボックスになっている場合には、表示を変更すると良いでしょう。このメッシュペイントレプリカのプロパティをよく見てみると、ペイントモードのすぐ下に編集モードというモードが新たに用意されています。このモードをオンにすると、配置したレプリカのトランスフォームを編集できるようになります。標準モードのボタンをクリックすると、ペイントの状態へと戻ります。このようにツールを起動している状態で、配置の状態を個別に編集することが可能になっています。

さらに、メッシュペイントとデカールの機能を組み合わせることも可能です。サンプルシーンには法線マップとグラディエントテクスチャなどでボタンを表現している円状の板ポリゴンが用意されています。これをメッシュペイントレプリカの機能で複製してみましょう。ボックスをクリックするだけで、ボタンがどんどんボックスの上へと複製されていき、編集モードを使えば、その場で位置や、大きさや向きを調整していくことが可能になっています。

このように、メッシュペイント機能はターゲットメッシュの指定、編集モードの実装、デカール機能との組み合わせにより、より使いやすく実用的なツールになっています。