選択部分に合わせた寸法測定とスケール操作
https://www.youtube.com/watch?v=wLw-8EavKQ8
Modo最新バージョン15.1では、モデリングに対する細かい改修が行われており、選択部分に合わせた寸法の測定やスケールの操作が可能になっています。
例えばサンプルシーンを見てみると、メッシュの斜めになっている個所にパーツが配置されています。このパーツの大きさを測定してみましょう。測定したいパーツを選択したら、測定ボタンをクリックしてみます。
そうするとビューポート上に、パーツの大きさが表示されるようになります。ただ、このように傾きを持つパーツの場合、パーツにぴったり合った測定値というわけではなく、あくまで絶対軸に対してサイズを測定するようになっています。バージョン15.1では、新たに追加された「選択の方向に合わせる」オプションにより、傾きに合わせたサイズを測定できるようになりました。従来の動作では簡単にぱぱっと測定することが難しかった形状でも、このオプションによって知りたい値を即座に取得できるようになります。
また、同様にスケールの操作でも、同じオプションが利用できます。例えば、絶対スケールの例を見てみましょう。スケールアイコンを長押しし、絶対スケールツールを起動してみます。このツールは指定した値に、ジオメトリにスケールをかけるツールです。このツールにも同様に「選択の方向に合わせる」オプションが追加されています。
このオプションがオフの場合、例えば均一軸を最長軸、均一の値を500mmにして均一スケールをかけてみると、一番サイズの大きい509.55mmが500mmにあうようにどの軸に対しても同じ倍率でスケールがかかります。
これが選択の方向に合わせるオプションをオンの場合、一番サイズの大きい457.683mmが500mmにあうようにスケールがかかります。
このように寸法ツールと絶対サイズに共通して追加されたオプション「選択の方向に合わせる」を有効にすると、よりそれぞれのツールを便利に使うことができ、モデリングの効率を上げることができるようになります。