MODO 13.0で追加された便利なクイック整列と地面整列ツール

https://www.youtube.com/watch?v=ga1WsJjbfFQ

Modo 13.0ではモデリング時に便利に使える地面整列とクイック整列という2つの整列ツールが実装されました。

この2つの整列ツールはModoレイアウトのモデルパレット ＞ 作成タブの中に用意されています。他のレイアウトで使いたい場合には、ピックツールを使ってこれらツールのアイコンを別の場所へと持ってきておくと良いでしょう。ピックツールの使い方に関しては、ビデオ「ピック機能によるインターフェイスエレメントの簡単コピー」をご覧ください。

まずはメッシュを地面へと整列させる地面整列ツールです。整列させたいエレメント、もしくはメッシュの一部を選択し、地面整列ツールを起動します。モードには実行したい動作が用意されています。「地面へドロップ」の場合は、地面つまりY=0へと移動します。モードを指定したらビューポートをクリックします。これで実際に動作するようになります。

連結ジオメトリオプションがオンの場合は、選択しているエレメントに連結したメッシュ全てが移動しますが、オフの場合は選択しているエレメントのみが移動するようになります。その下にある選択オプションをオフにすると、エレメントを選択していたとしても、メッシュ全体に動作するようになります。モードが「原点へドロップ」の場合は原点へと移動し、「地面へ回転」の場合は地面へ合うように回転を行います。

「地面へ回転」「地面へドロップ」の2つのモードをよく使うかと思いますが、ビューポートをクリックする際に、右マウスでクリックすると、モードのプルダウンから何が選択されていようと、「地面へ回転」モードで自動的に実行してくれるようになります。このため、モードを「地面へドロップ」にしておいた状態で、右クリックさらに左クリックを行うと、「地面へ回転」「地面へドロップ」を2つのクリック操作だけで実行できるようになります。「原点へドロップ」を行いたい場合には、Ctrlキーを押しながら左クリックします。

このツールは複数選択していても正しく動作します。また作業平面にも対応しています。例えば床のメッシュに対して作業平面を設定し、ワイングラスの底のポリゴンを複数選択して、右クリックさらに左クリックで、全てのワイングラスを一気に整列させることができます。こうすることで、ワールド座標におけるY=0の位置でない斜めの平面に対しても、簡単に整列させることができます。

もう一つの整列ツールはクイック整列ツールです。このツールは選択しているメッシュもしくはその連結部分を、他のエレメントへと合わせるツールです。まず合わせたいポリゴンを選択した状態で、クイック整列ツールを起動します。先程の地面整列ツールと挙動は似ています。モードで位置を選択し、合わせたい先となるエレメントをクリックします。エレメントは頂点であっても、エッジ、ポリゴンであっても構いません。そうすると軸を表す3つの矢印が出てきますので、合わせたい軸の矢印の上へとマウスをなぞります。矢印が少し大きく表示されますので、その状態で矢印をクリックすると、エレメントの位置が合うようになります。モードを方向にすると、向きを合わせるようになります。

こちらのツールにも便利なショートカットが用意されています。モードを位置に設定している状態で、左クリックするとそのまま位置のモード、右クリックすると方向のモードで動作するようになります。またShiftキーを押しながら動作させると、連結オプションがオフであっても、オンの状態で動作するようになります。

これらの整列ツールとモディファイヤキーの組み合わせを覚えておくと、少ない手数で効率よくモデリングを進めることができます。