自動リトポロジ(オートリトポ)によるポリゴン再構成
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MODO 10.2では高密度なメッシュを自動的に再構成する自動リトポロジ(オートリトポ)の機能が搭載されていますので、その使い方をご紹介します。
サンプルとなるドラゴンのメッシュは頭部だけで25万ポリゴンで構成されています。3Dスキャンされたデータですので、3角形のポリゴンが高密度で配置されています。この状態だとモデルを編集する作業を行うのは難しいので、こういった場合には自動リトポロジ機能が役に立ちます。
自動リトポロジ機能を実行する二は形状メニュー > 自動リトポロジを選択します。リトポロジに関する様々なプロパティが用意されていますが、コツとしてはまず相対ポリゴンターゲット数を高めに設定します。この場合、オリジナルのメッシュ数とそれほど変わらない状態となるためメッシュの密度は高くなりますが、メッシュのトポロジが綺麗になります。
リトポロジの処理が終了すると、新たにメッシュネームの後に”_retopo”という名称がつけられたアイテムが新規で作成されています。メッシュを見て見ると、非常にきれいにリトポロジが行われているのがわかります。この状態からもう一度自動リトポロジをかけてみると、キレイなトポロジの状態からポリゴン数を減らしていくことができます。いきなり相対ポリゴンターゲット数を少なく設定するのではなく、いったん大きめの値でリトポロジを行ってから、もう一度リトポロジを実行すると、ポリゴン数が減った時にキレイな状態に持っていきやすいです。
自動リトポロジにはさらに便利なオプションが用意されており、トポロジの流れをコントロールできるようになっています。例えば、このドラゴンのモデルでは目のあたりのポリゴンは、形状の凹凸にしたがってトポロジが構成されているときれいになるでしょう。このような場合には、カーブサブタブにあるリトポスケッチという新しいペンツールを使います。このリトポスケッチでは、アクティブレイヤーにあるメッシュのトポロジに沿ってカーブを生成することができます。自動リトポロジを行う際は、同じアクティブメッシュレイヤーの中にあるカーブを用いてトポロジの流れを確定しますので、このツールが最適です。
わかりやすいようにカーブ色を設定で赤色に設定し、目の周りのトポロジの流れをカーブで表現しましょう。カーブを作成したら、もう一度自動リトポロジを実行します。カーブを設定していない場合と比較して、トポロジの流れが変化しているのがわかります。
また、ウェイトマップを使用して、新たに生成するトポロジの密度を設定することも可能です。メッシュ解像度を高くしたい箇所に対してウェイトの値を設定し、自動リトポロジを実行します。自動リトポロジのパネルでは、ポリゴンスケールを選択ウェイトマップに指定し、スケールの強さを100%よりも大きな値で指定します。これにより、ウェイトの値に従って、メッシュの密度をコントロールすることができます。