新旧モデルパレットのツール配置
https://www.youtube.com/watch?v=Xv3ueIdzn_A
Modoではバージョン14.1からModoレイアウトだけに限らず、すべてのレイアウトタブにおけるモデルパレットが共通して新たなモデルパレットへと変更されています。よく使うツールにアクセスしやすいよう設計されたパレットではありますが、従来まで使っていたモデルパレットとツールの配置が異なっているため、使いにくいといった場面もあるかもしれません。この解説ビデオでは、新旧モデルパレットを比較して、ツールがどこに配置されているのかを確認してみます。
バージョン14.1ですべてのレイアウトで共通している新しいモデルパレット、こちらを使わず、従来のモデルパレットを出すにはF2キーを押します。F2キーを押すと、旧モデルパレットが独立して表示されるようになりますので、どうしても新しいモデルパレットになじむのに時間がかかるという方は、こちらで旧モデルパレットを使用されてもよいかと思います。
新旧モデルパレットを比較してみてみると、サブタブの並びに大きな違いはありません。新しいパレットはデフォルトが作成タブになっており、選択というタブが増えています。この選択というサブタブの中には、あらゆる選択ツールがまとめられていますので、わざわざ選択メニューから選ばずとも、選択タブにアクセスすれば、多様な種類の選択方法を選ぶことができます。
そのほか、変形や複製、編集、頂点、エッジ、ポリゴン、カーブ、Fusionのサブタブも大きな違いはありません。見やすくするように仕切り線が入ったりしていますが、収容されているツールとしては、ほぼ差がありません。一番大きな差となるのが、パレットを開いたときに最初に表示されるサブタブです。
新パレットの場合は作成サブタブ、旧パレットの場合は基本サブタブとなります。この一番最初に表示されるパレットには、使用頻度が高いツールがまとめられていますので、旧パレットを使用されている場合はここにあるツールにアクセスされることが多かったかと思います。ですが、このサブタブにおけるツールの配置が換わってしまっているため、戸惑われるかもしれません。
例えば、旧パレットではスナップと精密ボタンを押すと、スナップと精密パレットが開き、その中のドラッグスナップや絶対スケールといったツールにアクセスしていたかと思いますが、新パレットを見ても一見そういったツールが見当たりません。スナップと精密パレットの中のツールは、新パレットではパレットの中に集約されています。
例えばドラッグスナップとドラッグスナップリジッドは、新パレットの移動ツールのアイコンを長押しすると、その中に集約されているのが確認できます。同様に平面回転スナップと平面回転スナップ軸は回転ツールの中に、絶対スケールや絶対サイズ、コマンド版の絶対スケールはスケールツールの中に収められています。このように新パレットではそれぞれのツールが集約されているため、スナップと精密というパレットを表示させなくても、ツールが使えるようになっています。
さらに他のトランスフォームのドロップダウンにある軸回転ツールは回転ツールの中に、タックツールは配置カテゴリの中に、エレメントスナップは移動ツールの中に集約されています。またセンタリングのツールは作成サブタブの中ではなく、編集タブの中にセンタリングボタンが用意されています。
頂点法線ツールはモデルパレットではなく、ゲームパレットの頂点マップの中にそのまま集約されていますし、エッジ折り目ツールは新モデルパレットのエッジサブタブの中に収められています。
このように、いっけん旧モデルパレットの中にあるツールが新モデルパレットではなくなっているかのように思われますが、実際にはツールがなくなっているのではなく、パレットの中に収められていますので、その場所を覚えるようにしてください。
また新旧モデルパレットの挙動の違いとして、プロパティの値の表示方法があります。旧モデルパレットの場合であれば、例えば移動ツールなどを起動した場合、パレットの中にそのプロパティの値が表示されます。しかし新モデルパレットの場合、デフォルトではツールプロパティボタンを押して、プロパティを別ウィンドウとして表示させることになります。ただしこの挙動も変えることが可能です。
システムメニュー > 初期設定からデフォルト > UIにあるModo レイアウトの設定を見てみます。デフォルトではポップオーバーになっており、これがプロパティを別パネルで開くという設定です。こちらをインラインに設定すると、パネルのメニューが記載されているその一番下にプロパティが表示されるようになります。分割に設定すると、パネルを分割して下側の領域のプロパティを表示してくれるようになります。旧モデルパレットの挙動と合わせたいようであれば、この設定を分割にしておくとよいでしょう。
このように新旧モデルパレットで違いがあるように思われますが、ツールやパレットが廃止されたというわけではありませんので、どうしても旧モデルパレットが良ければF2キーで旧モデルパレットを使い続けてもよいと思いますし、今回のビデオで新モデルパレットからのアクセスをお試しいただくのもよいかと思います。