MODO 12.2におけるスケマティックビューの改良点
https://www.youtube.com/watch?v=LrB2v5CcqF4
MODO 12.2ではリグシステムを組むためのインターフェイスであるスケマティックビューにも改良が加えられています。
リグが複雑になればなるほど、スケマティックビューでノードを整理する必要が出てくるかと思いますが、その整理整頓のため新たにバックドロップ機能が導入されました。これはノードをグループ化するような機能です。
例えばノードを選択している状態でスケマティックビューを右クリックすると、バックドロップというカテゴリがありますので、その中からバックドロップを作成をクリックします。そうすると、ノードの後ろにBackdropという背景がくっつくようになりました。ノードを配置するのに、ノード自身を動かしても良いですし、このBackdropを動かしても配置を変えることができます。さらにこのBackdropの中には複数のノードを入れることができます。Backdropと他のノードを選択した上で、バックドロップ > アイテムをバックドロップに追加をクリックすると、一つのBackdropに複数のノードをまとめることができ、一気に動かしたり、畳んでおいたり、Backdropの中にあるノードをまとめて選択したり、といった操作が可能です。アイテムリストにおけるグループロケータと同じような感じで使うことができます。
他にもコメントノードとエルボーノードという新たなタイプのノードが追加されました。コメントノードはその名が示すとおり、コメントを残すためのノードです。リグも複雑になってくると、どのノードがどういった働きを行うのかなどをひと目で分かるようにするために、コメントを書き記せるようになっていると便利になります。
またエルボーノードはノードの接続ラインを整理するノードです。接続ラインを選択した状態で、右クリックからエルボーを追加をクリックすると、丸いマークがラインの中に追加されるようになります。この丸いマークはノード間の接続自体には全く影響を及ぼすことはなく、ただ単にラインを整理するためだけのものとなります。一つのラインの中に複数のエルボーを追加して、ラインの流れを見やすくすることもできますし、複数のラインを一つにまとめてしまうこともできます。
ノードの描画もより選択肢が増えました。スケマティックビューのオプションを開いてみると、直線リンクを描画オプションが追加されており、このオプションではノード間の接続ラインをカーブではなく直線で描画しますので、エルボーノードを組み合わせると、よりラインが見やすくなるかもしれません。
また、スケマティックビュー右上にある右から2番めのボタンを押すと、メッシュとそのインスタンス間に対して点線で関係を表すラインが描画されるようになり、一番右のボタンを押すと選択しているノードとそれに接続しているノードのみが表示されるようになります。
こういった細かい設定の改定や追加がスケマティックビューに対して行われたことにより、リギングもよりわかりやすく視認性が高いビューで組めるようになっています。