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17.ボルトを作ってみよう

みなさん、こんにちは。

特別連載コラム「MODOモデリングツールの基礎」を担当している K.D です。

このコラムでは、MODOのモデリングツールにフォーカスし、様々なツールをわかりやすくご紹介しています。

今回はボルトを作成します。

ネジ部の作成

まずはネジ部のベースとなる板を作成します。

ショートカットキー「Ctrl」＋「Space」または「Command」＋「Space」を押して表示されるパイメニューで「正面」を選択し、正面ビューに変更します。

基本タブの「立方体」プリミティブをクリックします。

ビューポート左下のツールプロパティで位置：X,Y,Z=0m、サイズ：X=20mm Y=10mm Z=0mm、セグメント：X=1 Y=10 Z=1を入力して「適用」を押します。

正面ビューを確認するとセグメントにより横に区切られた長方形の板が作成されました。

サイズが小さいので、ビューポートで見づらい場合は、マウスポインタを3Dビューポート上に移動して、ショートカット「A」を押しビューにフィットさせてください。

「Space」バーまたは「Esc」キーを押して、ツールを解除します。

選択モードを頂点選択モードにします。

マウスの右ドラッグによる投げ縄選択で左端の頂点を選択します。

基本タブの「移動」ツールをクリックします。

Y軸の緑のハンドルをドラッグして1mm上に移動します。

SpaceバーまたはEscキーを押して、ツールを解除します。

頂点を移動したことで上下の辺が斜めになったので頂点を融合して真っ直ぐにします。

一番上の頂点を選択して、Shiftキーを押しながら二番目の頂点を複数選択します。

頂点タブの「融合」をクリックします。

ダイアログが表示されるので、デフォルトのままで「OK」を押します。

一番上の頂点が二番目に選択した頂点の位置で融合されて上辺が真っ直ぐになりました。

右下の頂点も同様に融合して下辺を真っ直ぐにします。（右下は一番下の頂点を始めに選択します）

次は縦方向にポリゴンの板を分割します。

メッシュ編集タブの「軸スライス」をクリックします。

ビューポート左下のツールプロパティで数：X=10を入力して正面ビューをクリックします。

X方向にスライスされて縦に分割されました。

SpaceバーまたはEscキーを押して、ツールを解除します。

ベースとなるポリゴンの板ができたので丸めて筒状にします。

ショートカットキー「Ctrl」＋「Space」または「Command」＋「Space」を押して表示されるパイメニューで「上面」を選択し、上面ビューに変更します。

シェーディングにより形状が見辛い場合は「ワイヤーフレーム」に変更すると白く表示されて見やすくなります。

変形タブの「ベンド」をクリックします。

オブジェクト右端をクリックすると青いハンドルと左端に有効範囲の水色のノードが表示されます。

ツールプロパティを確認して水色のノード位置である背骨：X=-20mm、青いハンドル位置の自動アクションセンター3D:X=10mmの数値を確認ます。

青いハンドルをドラッグするか、ツールプロパティの角度を360°にして一周ベンドします。

SpaceバーまたはEscキーを押して、ツールを解除します。

シェーディングを「デフォルト」等に変更して戻します。

形状を確認するためにショートカットキー「Ctrl」＋「Space」または「Command」＋「Space」を押して表示されるパイメニューで「パース」を選択し、パースビューに変更します。

Tabキーを押してサブディビジョンサーフェイスに変更すると、ベンドにより円柱状にはなっていますが、一周繋がっていない状態になっています。

頂点タブの「結合」をクリックします。

ダイアログが表示されるので、デフォルトのままで「OK」を押します。

結合により近似した位置の頂点が結合されて綺麗に繋がりました。

Tabキーを押してサブディビジョンサーフェイスをOFFにします。

現在、底は抜けた状態になっていますのでポリゴンを作成して塞ぎます。

選択モードをエッジ選択モードにします。

一番下のエッジをダブルクリックしてループ選択し、ショートカットキー「P」を押してポリゴンを作成して底を塞ぎます。

ネジの凹凸を作成します。

横方向の斜めに走るエッジをダブルクリックしてループ選択します。

エッジタブの「べべル」をクリックします。

青いハンドルを操作するか、ツールプロパティの値で200um程ベベルします。（丸めレベルは0）

SpaceバーまたはEscキーを押して、ツールを解除します。

選択モードをポリゴン選択モードにします。

エッジのベベルにより作成されたポリゴンを左図の順番でループ方向に2枚選択します。

ショートカットキー「L」を押してポリゴンをループ選択します。

ポリゴンタブの「べべル」をクリックします。

青いハンドルを操作するか、ツールプロパティのシフトで500um程ベベルします。

SpaceバーまたはEscキーを押して、ツールを解除します。

3Dビューポートの何もない所でクリックしてポリゴンの選択も解除します。

Tabキーを押してサブディビジョンサーフェイスにするとネジ部の完成です。

以降の作業では上面や正面を連続で使用するために3Dビューポート右上の矢印のアイコンをクリックして4面図表示にします。

上面で確認すると、ベンドの作業によりネジ部の形状が原点から離れてしまっています。

頭部は原点を中心に作成するのでセンタリングしてズレた位置を修正します。

基本タブの「センタリング」から全てを選んでセンタリングします。

原点の中心にセンタリングされました。

頭部の作成

基本タブの「円柱」プリミティブをクリックします。

ツールプロパティでサイド＝6、セグメント=1にして上面でドラッグして半径7mmの六角形を描画します。

原点を中心に描画されているかツールプロパティの位置:X,Y,Z=0を確認します。

正面で緑の四角いハンドルを上にドラッグして2mm程厚みをつけます。

正面で緑の矢印ハンドルを操作して位置を調整します。

SpaceバーまたはEscキーを押して、ツールを解除します。

四面図の右上にある「パース」ビューポート上にマウスを合わせてショートカットキー「テンキーの0(ゼロ)」を押してパースビューを最大化します。

これでボルトの完成です。

それでは、また。

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