特別連載コラム > アニメーションはむずかしくない |
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皆さんこんにちは!即席麺ではサッポロ一番の塩とみそが好きなK.Dでございます。
今回は親子関係について解説しますね!
CGアニメーションの世界にも親子関係があるんですね~!人類皆兄弟ですね。
例えば地球と月が個別のアイテムで作られているとしますね。これを地球が回転すると月も一緒に回転したいとします。この場合、地球を親として、月が子となることで可能になるんですね。
アイテムリストでMoonをクリックしたままドラッグしてEarthの上で離します。
すると、アイテムリストでMoonが無くなって、Earthに三角のマークか付きます。
三角マークをクリックすると中にMoonが出てきて内包された状態になっていますね。これがMODOの親子関係なんですね。
Earthを選択して回転してみるとMoonも一緒に回転するようになりましたね。 一方、Moonを選択して回転してもEarthは影響されませんね。 子は親に服従しますが、自らは独立して行動するんです。頼もしいお子様ですね~!
それでは、アイテムの親子関係の設定についてもうすこし詳しく説明するために「ペアレント」ツールを紹介します。
このツールを使用すると、アイテムに対して設定されているトランスフォーム(位置、回転、スケール)を考慮して、親子関係が設定されます。
実際やってみましょう。
このシーンには、Earthが原点からX方向に-2の位置にあり、MoonがセンターからX方向に1、Z方向に1の位置にあります。
Moonを選択してEarthを追加選択し、「ペアレント」ボタンをクリックします。
するとMoonの位置が変わりました。 これは、MoonがEarthのトランスフォーム(位置)を考慮してペアレントされ、EarthからX方向に1、Z方向に1の位置になったためです。
アイテムに対して設定されているトランスフォーム(位置、回転、スケール)を考慮せずに親子関係を設定するには「補正」ボタンをONにします。
すると「ペアレント」ボタンが「同位置でペアレント」ボタンに切り替わりますので、クリックして実行してください。
EarthとMoonの位置はそのままで、親子関係を設定することができました。
「同位置でペアレント」ツールの機能は、アイテムリストでのドラッグ&ドロップ操作による親子関係の設定と同じとなります。
親子関係はマトリョーシカのように何階層でも築くことができるんですよ。少子化の心配はありませんね!
親子関係は今後紹介するIK(インバースキネマティクス)でも重要な要素となりますので覚えておいてくださいね。
では、この辺りで失礼しますね。
それではまた~。
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