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みなさん、こんにちは。
MODOと3Dプリンターをテーマにコラムを執筆させていただいている担当の T.F です。
このコラムではMODOで作成したモデルデータを3Dプリンターで出力するまでの一連の流れを通し、MODOのモデリング機能を分かりやすくご紹介します。 よろしくお願いします。
今回はちょっとした立方体の入れ物を作る手順を通して、出力用のモデルを作る際の注意点を説明します。
入れ物のようなモデルのデータを作る場合、モデルを作って蓋(ふた)の部分のポリゴンを削除するだけでよさそうですが、3Dプリンタで出力するモデルのデータは穴が開いているとうまく出力することが出来ません。
3Dプリンタで出力するモデルのデータは体積を計算できる塊(かたまり)の状態にする必要があり、解放した状態(穴が開いた状態)では、出力時にエラーになります。
最終的な出力がレンダリングした画像や動画であればカメラから穴を見えなくしてしまえば問題になりませんが、3Dプリンターで出力を行うモデルを作る際にはこの点に注意してください。
今回作成するモデルは蓋(ふた)の穴の部分をふさぐと入れ物にならないので、「厚み」ツールを使って体積を持ったモデルにします。
ポリゴンタブの「厚み」ツールを起動し、3Dビューポートで矢印(オフセット)のハンドルをドラッグして厚みをつけましょう。
箱の内側に向かって1mm程厚みをつけました。これでOKです。
モデルのデータをSTLフォーマットで書き出し、3Dプリンタで出力します。
今回は縦横高さが5cmの大きさとなっており、1時間20分ほどの時間で出力が完了しました。
それと、別の注意点として出力するモデルにはある程度の厚みをつける必要があります。 厚さは出力に使用する3Dプリンターの精度によりますが、今回出力に使用した3DプリンターCubeでは1mmまでの厚みであれば問題なさそうです。
ためしに0.5mm厚みをつけたモデルのデータも出力しましたが、底の部分に隙間が空いたり、横の部分は設定したよりも厚く(1mm程で)出力されました。
モデルを作る際、薄いパーツには注意しましょう。
次回は複数のパーツが組み合わさった複雑なモデルの作り方を紹介しようと思います。
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