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MODO 11.2におけるウェイト編集のパフォーマンス向上


https://www.youtube.com/watch?v=RHQ9zJfAZaQ

アニメーションやポーズを付けた後でもウェイトの編集を行うことで、影響範囲を調整したい場合などがありますが、MODO 11.2では従来までのバージョンと比較し、このウェイト編集のパフォーマンスの向上が図られています。

サンプルシーンのようなキャラクタが存在している場合に、まずは11.1でウェイトを編集してみましょう。このサンプルにはあらかじめ幾つかの頂点を選択セットとして保存していますので、その選択セットを使いましょう。例えば肩口あたりに設定されているスケルトンに対して、選択セットで設定されている頂点のウェイトを設定していきます。

ウェイトのペイントツールでウェイトを設定してみると、明らかに11.2のほうが11.1よりもウェイトの編集を軽く行うことができるようになっています。また、デフォーメーションが有効の状態でこれら選択頂点をジオメトリモードで編集するなどの作業も、11.2の方が軽快に動作するようになっています。

11.2からはこれらデフォーマのキャッシュの持ち方を修正した箇所だけをアップデートするというやり方に変えたことにより、パフォーマンスの向上が図られています。このためジオメトリの多くの箇所に対して修正する場合よりも、そのジオメトリの一部に対して修正を行った場合のほうが、パフォーマンス向上の恩恵が得られるかと思います。

試しに11.1では選択箇所の多さに限らずFPSの値に大きな違いは出ませんが、11.2では違いが大きくなっています。

またこういった改修により、今まではキャラクタの末端の細かい手足などのスケルトンを動かしたときのパフォーマンスが上がっていますので、11.2ではウェイトに対する細かい微調整や手足のリグによるポーズの表情付けなどが、よりレスポンス良く行えるようになっています。

2017年11月15日