MODO 機能紹介・チップスサイト このサイトでは、MODOの基本機能やチップスをご紹介していきます。

有限会社ガンマ「実践チュートリアル(スカルプトを利用した地形作成)」v2-1

今回は、有限会社ガンマ様より「スカルプトを利用した地形の作成」を3回に渡ってお送りします。

有限会社ガンマ
http://www.g-inc.jp

○ダムの部分を作りこむ

・現時点でダムは図の様な状態です。
ダム部分を作りこんでいきます。

実践チュートリアル画像01

 

・まず、水門部分は別オブジェクトでモデリングするので、削除しておきます。

実践チュートリアル画像02

・ダムの上段の水面を下流の川の水面と同じ手順でモデリングします。

実践チュートリアル画像03

 

・ダムの水門部分をモデリングします。
「new Item(新規アイテム)」のプルダウンメニューか ら「Mesh(メッシュ)」を選択して、レイヤー を追加します。 追加したレイヤー名は「dam」としておきます。
ビューポートの上のメニューから「Model Quad(モデル4分割)」を選択します。
ベース画像の水門部分を参考にして、細かく作り込んでいきます。

実践チュートリアル画像04

 

・背景レイヤーに「base」「river」を表示して、地形を見ながら調度よい大きさのボックスを作ります。

実践チュートリアル画像05

 

・続いて「Rotate(回転)」ツールを利用して作成したボックスの角度を地形に合わせて調整 するのですが、このまま回転させると後の作業を進めるにあたり軸が回転しているため手間取ってしまいます。「Items(アイテム)」を選択することで 「dam」レイヤーをXYZの軸情報を保持したまま回転させることができます。

実践チュートリアル画像06

 

・「Rotate(回転)」ツールを選択します。

実践チュートリアル画像07

 

・「top(上面)」ビューで角度を確認しながら、ボックスを回転させます。

実践チュートリアル画像08

 

・ボックスを回転させたため、ボックスに対してXYZ軸がずれた状態になっています。 「Items(アイテムリスト)」の「dam」レイヤーの右軸の絵がついた列をチェックします。

実践チュートリアル画像09

 

・ビューポートがダムオブジェクトに対して、「dam」レイヤーを回転させる前と同じ向きに表示されました。

実践チュートリアル画像10

 

・ダムの下流側の面を表現するため、ボックスの下流側の面を分割します。
「Loop Slice(ループスライス)」を利用します。
まず、図で示したエッジを選択します。

実践チュートリアル画像11

 

・「Tools(ツールバー)」->「Mesh Edit(メッシュ編集)」->「Loop Slice(ループスライス)」 を選択します。

実践チュートリアル画像12

 

・「Loop Slice(ループスライス)」のオプションを以下のように設定します。「Count(カウント)」(5)-分割するエッジの数です。「Slice Selected(選択をスライス)」(オン)-選択したジオメトリのみ分割します。

・ビューポートをクリックすると、ポリゴンが図の様に分割されます。

実践チュートリアル画像13

・分割した面を「Falloff(フォールオフ)」を利用した移動で表現します。
下流側のポリゴンを選択し、「Falloff(フォールオフ)」のプルダウンメニューから「Linear(リニア)」を選択します。

実践チュートリアル画像14

 

・ダムの前面のメッシュを選択した状態で、オプションの「Shape Preset(シェイププリセット)」を(Ease-In(イーズイン))に変更し、「Right(右面)」ビューで底面から上面にドラックして図のようにフォールオフツールを表示させます。

実践チュートリアル画像15

 

・「Move(移動)」ツールで上流側へ移動させると、図のような形状になります。フォールオフハンドルの上側の影響が強く下側の影響が弱くなっています。

実践チュートリアル画像16実践チュートリアル画像17

 

・画像を見ると水門の開口部が8つあります。「Boolean(ブーリアン)」という機能を利用 して開口部をモデリングします。この機能は、前景レイヤーと背景レイヤーをさまざまな方式で結合することができます。まず新規レイヤーを追加し、 「dam」「river」レイヤーを背景レイヤーにします。「Pen(ペン)」ツールを選択し「Right(右面)」 ビューで図の様にポリゴンを作成し ます。上側の開口部が水面より上になるように注意してください。

実践チュートリアル画像18

 

・「Thicken(厚み)」ツールを利用して、ポリゴンに厚みをつけます。
「Tools(ツールバー)」->「Mesh Edit(メッシュ編集)」->「Thicken(厚み)」を選択します。

 

実践チュートリアル画像19

 

・ビューポートを一度クリックすると、ハンドルが表示されるので、青色のハンドルをドラッグして厚みを付けます。

実践チュートリアル画像20

 

・「base」レイヤーも背景レイヤーに表示します。地形を確認しつつ、オブジェクトを図の位置に移動させます。

実践チュートリアル画像21

 

・「Clone(複製)」ツールを利用して開口部オブジェクトを複製します。「Tools(ツー ルバー)」->「Duplicate(複製)」->「Clone(複製)」を選択します。8つ開口部があるので、オプションの「Number of Clones(複製数)」を8にします。

実践チュートリアル画像22

 

・ビューポートを一度クリックすると、ハンドルが表示されるので、青色のハンドルをドラックしてオブジェクトを複製します。背景レイヤーを参考に地形に収まるようにします。

実践チュートリアル画像23

 

・「dam」レイヤーを前景レイヤーに開口部のオブジェクトを背景レイヤーにします。

実践チュートリアル画像24

 

・「Tools(ツールバー)」->「Mesh Edit(メッシュ編集)」->「Boolean(ブーリアン)」を選択します。

実践チュートリアル画像25

 

・ブーリアンの設定を次の様にして実行します。
「Operation(操作)」「Subtract(減算)」
「Cutting Mesh(削除メッシュ)」「Background(背景)」

・前景レイヤーの「dam」オブジェクトから背景レイヤー部分が抜き取られました。
ブーリアンをおこなった直後、ダムのポイントと開口部のポイントが結合されていません。
「Tools(ツールバー)」->「Vertex(ポイント)」->「Merge(結合)」を選択してポイントを結合しておきます。ブーリアンを行なうために作成した開口部のレイヤーは削除しておきましょう。
また、「Items(アイテムリスト)」の「dam」レイヤーの右側のチェックをはずしてXYZの軸を戻しておきましょう。

実践チュートリアル画像26

 

・全てのレイヤーを表示させます。

地形とダムの継ぎ目の隙間を修正します。

実践チュートリアル画像27

 

・地形とダムの継ぎ目を修正しました。

実践チュートリアル画像28

 

・地形に隠れて見えない底面と側面のポリゴンを削除します。

実践チュートリアル画像29

 

・ダムのオブジェクトのマテリアルの設定をしていきます。
UVマップを利用して、コンクリートの画像を貼り付け、
アンビエントオクルージョンで影をベイキングし、
3Dペイントで汚れの描き込みをしていきます。
「M」キーを押してマテリアルを割り当てます。
「name(名前)」(dam)
「Color(色)」(1.0 1.0 1.0)
「Diffuse(拡散レベル)」(100%)
「Specular(反射光)」(0%)
「Smoothing(スムーシング)」(チェックする)

・テクスチャを貼るためのUVを作成します。
右側の「Lists」の中の「UV Maps(UVマップ)」の項目から「new map(新規マップ)」を選択して、
新規マップを追加します。名前は「dam」としておきます。

・ビューポートをUVビューにします。

実践チュートリアル画像30

 

次のページへ

2014年5月10日