プリミティブスライスによるプリミティブやパスでのスライス方法

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Modoにはメッシュを編集するための様々な種類のスライスツールが用意されていますが、バージョン15.2からはプリミティブでスライスを行うプリミティブスライスツールが実装されました。

サンプルのメッシュにプリミティブスライスでスライス処理を行ってみます。モデリングツールバー ＞ 編集のタブを見てみると、各種スライスツールの一番下にプリミティブスライスというツールが実装されているのがわかります。ツールを起動してみると、プリミティブジェネレータのカテゴリの中で、タイプを選択することができます。矩形や円、楕円、プリセットを指定することができます。まず円でスライスしてみましょう。

スライスしたいポリゴンの上でマウスをドラッグすると、その面の法線に合わせてスライスが行われるようになります。うまく動作しないようであれば、スライスエフェクタの軸をアクション軸にしておくとよいでしょう。この操作はデフォルトではスライスするだけですが、他にもいろんな操作が用意されています。スライスエフェクタのところにある操作を見てみると、ドリルの処理で用いるコアやトンネル、ステンシル、さらにはブーリアンの処理で行われる和や積、減算、加算といった処理も可能です。

ドリルの処理を行う時には、基本的に向こう側にあるポリゴンも通して処理が行われますが、正面のみのオプションをオンにしておくと、ドラッグした個所のポリゴンのみに操作が行われるようになります。またブーリアンの処理方法を行う場合には、その深度を設定することも可能です。

ダイレクトモデリングの場合、プリミティブスライスツールに限らず、ツールをもう一度確定したい場合には、Shiftキーを押しながらビューポートをクリックします。今回の場合も、Shiftキーを押しながらポリゴンをクリック＆ドラッグすることで、ツールを解除することなく次々と同じ処理をすぐさま行っていくことができますので、大変便利に使えます。

このプリミティブスライスツールはダイレクトモデリングと同様、プロシージャルモデリングにも実装されています。今度はプロシージャルモデリングでの使い方を見ていきましょう。

土台となるポリゴンを作ったら、オペレータ追加 ＞ 編集 ＞ Primitive Sliceを追加します。そうすると、ダイレクトモデリング版とほぼ同じプロパティが用意されているのがわかります。プリミティブジェネレータのタブを開き、今回はタイプでプリセットを使用してみましょう。プリセットを指定するにはコンテンツ参照のタブをクリックし、登録してあるプロファイルから目当てのパスを選びます。そうすると指定したプロファイルで処理が行われるのがわかります。ブーリアン処理の減算でうまく処理が行われない場合には、オペレーションリストからPrimitive Sliceを展開し、Tool Pipeの中にあるPrimitive Generatorを選択して、位置を調整してみてください。

プロファイルによる操作では、あらかじめ処理に使いたいパスをプロファイルとして登録しておき使うこともできますし、シーン内にある別のパスを指定することも可能です。空のメッシュレイヤーを作り、そこに一つパスを作ってみましょう。このパスを使って処理を行ってみます。

Primitive SliceのTool Pipeの下にあるContent Presetはオフにし、代わりに(Tool Pipeを追加)をクリックして、新規 ＞ ツールパイプ ＞ サブツールの中にあるProfile Generatorを追加します。Profile Generatorを展開し、カーブに先ほどつくったパスのメッシュを指定します。こうするとわざわざプロファイルにあらかじめパスを登録しておく必要もありませんし、その場で編集したパスを反映させることもできます。