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メッシュ上に簡単にステッチを作成するには


https://www.youtube.com/watch?v=kdIK6C3Uax0

MODO 12.2ではメッシュ上にステッチを簡単に作成するための機能というのが用意されています。このステッチ機能はアパレルや靴などのメーカーから要望されていた機能であり、大変便利に使うことができます。

サンプルとして顔のメッシュを使ってみます。ステッチ機能を呼び出すには、Modoレイアウトの作成サブタブからステッチメッシュを選択するか、それ以外のレイアウトであれば形状メニュー > ステッチメッシュのセットアップを選択します。ステッチプリセットを使用オプションをオンにすると、このあと指定するプリセットからステッチの形状を選ぶことになります。デフォルトでは、カーブソース新規メッシュに設定されており、ここから新たにカーブタイプで指定したカーブを描画することになります。OKボタンをクリックし、プリセットから形状を指定すると、自動的に指定したタイプのカーブツールが起動していますので、ビューポート上でカーブを描画します。

この描画するカーブというのは、自動的に表示しておいたメッシュに対してピッタリとコンストレイントするように描画されます。また、このステッチ機能はプロシージャルモデリングの機能を利用していますので、カーブの形状を修正すると、自動的にステッチも修正されるようになります。

アイテムリストを見てみると、顔のメッシュと同名のロケータが作られています。このロケータがステッチのコントローラとなっています。ロケータを選択してみると、ステッチというタブが表示され、ここにステッチ用の様々なプロパティが用意されています。例えばステッチプリセットを変更ボタンをクリックすると、最初に選択したプリセットを後から変更することもできますし、メッシュとステッチの間のオフセット、ステッチの間隔やばらつき、さらにはステッチの並び具合自体も変えることができます。ステッチの種類としてはダブルステッチクロスステッチVステッチベースボールステッチが用意されています。この状態だとプロシージャル的に後から修正をいくらでもかけることができますが、他のアプリケーションに持っていく場合など、ステッチをフリーズボタンをクリックすることで、メッシュ化することが可能です。

また今回はカーブを新たに描画しましたが、メッシュのエッジをそのまま使うことも可能です。例えば口元周りのエッジを選択した状態で、再びステッチメッシュのセットアップを選択し、カーブソースから選択メッシュ (プロシージャル)を選択します。そうすると、選択しておいたエッジを元にカーブが作成され、またそのエッジを変形すると、カーブもその変形を引き継いで修正されるようになります。

今回、ステッチのメッシュはステッチプリセットを使用オプションをオンにしましたので、プリセットとして登録されている形状を使用しましたが、アセンブリプリセットを使用したり、または通常のメッシュを使用することも可能ですので、ステッチにふさわしい形状に限らず、メッシュをプロシージャルのカーブに配置できる機能としても、ご使用いただければと思います。

2018年12月3日